出版社内容情報
占領直後から4年余り,GHQは日本国中あらゆるメディアにわたる壮大な検閲作戦を展開した.その中で,被爆直後に書かれた多くの原爆体験も葬られた.残された資料をもとに,検閲の実態と日本人の対応を追求した記録.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
23
詩人 堀場清子の評論活動を知って驚いた。本書は1980年代から90年代にかけて、GHQの検閲資料を探索した報告の形を取っている。敗戦後、GHQは日本のあらゆる出版物、新聞、放送番組、映画、郵便物、電報などを検閲した。発禁や削除によって葬られた作品や出版物・・・。筆者はワシントンに1か月とか3か月とか滞在しては、資料保存先のプランゲ文庫から見つけ出す。期待と落胆を果てしなく繰り返した忍耐強さに敬服する。アメリカは占領を妨げる思想や活動、原爆の悲惨さを訴えるものをすべて排除した。2019/11/21