出版社内容情報
ほんとうに日本は世界の経済大国なのか.邦銀は世界のトップ・バンクなのか.金融大国=日本の内幕を,実務に精通した経済学者がデータを駆使して徹底的に解剖し,日本の経済構造の知られざる脆弱性を明らかにする.
内容説明
ほんとうに日本は世界の経済大国なのか。邦銀は世界のトップ・バンクなのか。金融大国=日本の内幕を、実務に精通した経済学者がデータを駆使して徹底的に解剖する。ユーロ市場で調達したドルをドル証券に転貸する“又貸し国家”=日本の実像にせまり、含み資産の処分という帳簿操作のからくりによって作られた、その虚像を剥ぐ。
目次
序章 砂上の「大国」
第1章 論争=ジャパンマネー(ジャパンマネー脅威論;「競争・協調」論;国際政策協調論;日本沈没論の登場)
第2章 「又貸し国家」=日本(問題の所在―ギルピンの問題提起;経常収支の推移;長期資本収支;金融勘定と為替相場;国際通貨ドルと通過勘定円)
第3章 邦銀は世界の脅威か?(問題の所在―「含み益」依存の破綻;二つの邦銀論;邦銀のグローバリゼーション;米銀の赤字と邦銀の黒字)
終章 マネー社会が残したもの