歴史のなかの新選組

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  • サイズ B6判/ページ数 263,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000025317
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0021

出版社内容情報

激動の幕末維新期に光彩を放ち,今なお人々を惹きつけてやまない新選組.長く虚構と史実の境が曖昧なままだったその実像に,維新史研究の第一人者が多彩な史料を駆使して迫る.確かな考証に基づく新選組史論・史料論の提言.

内容説明

激動の幕末維新期に光彩を放ち、今なお多くの人を惹きつけてやまない新選組。その実像に、信頼に足る諸史料を駆使して迫り、幕末期のダイナミックな構造の中に不可欠の要素として位置づけなおす。維新史研究の第一人者が提言する“新選組史論”“新選組史料論”。

目次

問題の所在
幕末の政治過程をどう見るか
一会桑政権と近藤勇
有志集団としての浪士組・新選組
八月一八日事件以前の壬生浪士組の特徴
新選組の性格の多重化
超法規的武装集団化
他の諸集団との対立・抗争
「死さざれば脱隊するを得ず」
組織矛盾とその展開
史実と虚構の区別と判別
新撰組研究の史料論

著者等紹介

宮地正人[ミヤチマサト]
1944年福岡県生まれ。東京大学史料編纂所教授を経て、2001年より国立歴史民俗博物館館長。専攻は、明治維新を中心とする日本近代史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

38
虚構と史実の間。幕末物は特に混同されているように思える中、この本は各資料を精査しつつ、虚構の中から新撰組の歴史的姿を見いだそうとしている。なるほど!と、納得できる部分と、そーかな?と、できない部分があるものの。多分、疑問形になるのは、私自身が、虚構の中の住人になっていることからくるモノなんだろう。かっこよさが先立ち、彼らの真の姿を知らないのは失礼極まりない。しっかり、彼らの姿、思いを追ってゆかねば!2015/10/13

もりり

7
図書館本。新選組の通史ではなく、各章で新選組に関する各論を展開していく形式。近藤勇の思想やまた幕閣との関わりが予想以上に深いものだったのが驚きだったのと、伊東甲子太郎の考え方が皆平和にっていう感じで素敵だと思った。一会桑勢力と譜代幕臣勢力、そして急進派の薩長勢力という3区分でとらえることが大事だとわかった。新選組は史実と時代小説の間で解明されてこなかったジャンルみたいなので、研究が進むことをいのる。2017/07/05

ソノダケン

5
組織を背景にしつつ、剣ではなく辯論で時代と斬り結んだ、少壮の政治家・近藤勇を炙り出すのに成功している。土方歳三などほぼ無視である。名指しで言及こそしないが(この慎み深さがいい)、司馬遼太郎作品を筆頭とする時代小説の虚像を、虎徹で一刀両断する様な鬼気せまる歴史書。2017/07/04

犬のぷるぷる

5
新選組に関する手紙や日記がそのまま載っているので、当時の空気を直に味わっているような気分になる。付録の浪士組・新徴組隊士出身別一覧表も名前を眺めているだけで色々な物語が浮かんでくる。お気に入りの一冊になった。2016/08/05

やま

4
かなり密度の高い内容。政治的な目的を持った集団としての新選組と、それをまとめた近藤勇について、史実に基づき検証している。2021/05/24

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