出版社内容情報
中東地域に関する研究を集大成し,ヨーロッパ中心の認識の枠組を根底的に批判して地域学の方法を提示する.中東「国家」や湾岸戦争の実相を明らかにし,地球大に拡がる民族・地域紛争を理解するための指針を与える.
内容説明
「歴史の現在」と格闘しながら進めてきた中東地域・イスラム世界に関する研究を集大成、かつ思い切って再構成し、ヨーロッパ中心の認識の枠組みを根底的に批判して新たな〈地域研究〉の枠組みを提示する。中東「国家」の成立から湾岸戦争までの実相を明らかにするとともに、地球大に拡がる民族紛争・地域紛争を的確に理解するための指針を与える。
目次
1 〈地域〉を組み換えて生きる
2 〈第三世界状況〉が指さすもの
3 革命の制度化へのジグザグ
4 文明環境と政治文化
5 国分けシステム〈中東諸国体制〉の危機
6 オリエンタリズム批判の可能性