内容説明
「ポスト」とは「フェミニズムが終わった」という意味ではない。近年、他の批評理論と交差しながら理論をより先鋭化・深化させ、新たな領野を切り拓いているフェミニズムの新段階のことである。本書は、“ポスト”フェミニズム理論が、どのような現実的文脈から内発的に要請されてきたのか、社会・政治・科学の現況が今何を思考することを迫っているのか、そして、今後どのような展望を描きうるのかを問いかける、新たな時代への「挑戦」の書である。
目次
序文 なぜ“ポスト”フェミニズムなのか?
座談会 “ポスト”フェミニズム「理論」は何を切り拓くのか?―“ポスト”フェミニズムの現在性
第1部 欲望とポストファミリー
第2部 テクノロジーと身体
第3部 帝国/グローバル化
総論 「いまを生きる」“ポスト”フェミニズム理論
第4部 暴力と新たな正義
第5部 行政フェミニズムのなかで、行政フェミニズムを超えて―理論と実践と政策
補遺 “主要理論家・文献”“キイワード”解説