出版社内容情報
ルネサンス研究が多様化・細分化した現在.最良の執筆陣を得て,碩学ガレンが提示する最新成果.〈女性〉〈他者認識〉など多彩なテーマとリアリティに富んだ濃密な記述がつくる,「ルネサンス人」の総合的なイメージ.
内容説明
近年ルネサンス研究はめざましい進展を見ている。そこでは、原典資料の研究により客観的歴史事実が明らかにされてくる一方、統一的な時代像が結ばれにくくなっている。本書は、編者ガレンがルネサンス研究にかけてきた生涯の情熱と、長年つちかった友情をもとに、大家から気鋭まで最適の執筆陣を得た。そして、リアリティに富んだ濃密な記述によって、「ルネサンス人」の総合的なイメージを描くことに成功したのである。最新成果を盛った、高水準の啓蒙書。
目次
序 ルネサンス人(エウジェーニオ・ガレン)
1 ルネサンスの君主(ジョン・ロー)
2 傭兵隊長(マイケル・マレット)
3 枢機卿(マッシモ・フィルポ)
4 宮廷人(ピーター・バーク)
5 哲学者と魔術者(エウジェーニオ・ガレン)
6 商人と金融業者(アルベルト・テネンティ)
7 芸術家(アンドレ・シャステル)
8 ルネサンスの女性(マーガレット・L・キング)
9 航海家と原住民(ツヴェタン・トドロフ)