出版社内容情報
【内容】
プラザ合意後の日本経済の国際化をアジア地域との関連で究明する。とくにダイナミックな発展を遂げるアジア経済圏における日本経済の位置国際化の諸相とその役割を解明する。
【目次】
序章 日本経済の発展と国際化
――日本の国際化の展開をどうみるか――
一 国際化とはなにか
二 日本の国際化の過程
三 日本の国際化に対する批判
四 適応的発展か撹乱的発展か
五 一九八〇年代、九〇年代の課題
第1部 日本経済の国際化の諸断面
第一章 貿易・直接投資の国際化の展開
一 景気変動と貿易
二 為替レートと貿易
三 貿易構造の変貌
四 資本輸出の動向
五 資本輸出の特徴
六 一九八〇年代後半と九〇年代の資本輸出
第二章 金融グローバリゼーションの現状
一 金融のグローバリゼーションとは
二 金融のグローバル化と内外資金の相互交流
三 金融グローバル化の影響と問題点
第三章 自由化・環境危機下の農業
一 農業問題
二 自由化の歩み
三 農業保護の国際比較（日・米・欧）
四 ガット・ウルグアイ・ウランドにおける農業交渉の推移
五 環境保護と農業
第四章 日本的経営の海外移転の可能性
一 注目をあびる日本的経営
二 イギリスにおける温情主義にもとづく家父長的経営
三 後発資本主義国日本と経営家族主義の発達
四 サッチャー革命と日本的労務管理方式の導入
五 日本的労務管理方式は移転可能か
第2部 日本経済とアジア経済圏
第五章 政府開発援助と財政
一 日本の経済協力と政府開発援助
二 わが国の途上国直接投資とODA
三 ODA財政の実態
四 ODA財政の構造
五 アセアン諸国財政との関係
第六章 国際分業体制の発展と変貌
一 現代アジア国際分業体制形成のメカニズム
二 現代アジア国際分業体制の現局面
第七章 日系企業と国際技術移転
一 周辺技術の移転と内部化論からのアプローチ
二 技術移転の発展パターンと「市場関係」の意味
三 多層的「市場関係」の形成と周辺技術移転
四 内部市場の編成と技術移転
五 技術移転と中小企業
第八章 日本経済と外国人労働者
一 資本主義と労働市場の国際化
二 アジア地域の工業化と労働力移転――外国人労働力動員の背景(1)
三 プラザ合意後の労働経済――外国人労働力動員の背景(2)
四 外国人労働者と政府の対応
五 外国人の就労の現状と諸問題
第九章 円の「国際化」の現状と限界
一 国際通貨システムの変容と円の「国際化」
二 円の「国際化」の現状とわが国金融市場の「自由化・国際化」
三 わが国オフ・ショア市場と東南アジア地域との国際資金関係
四 円の「国際化」の限界――東南アジア地域の為替制度
第十章 中国の改革・開放と日本経済
一 中国の改革・開放と日本――経済発展の追求と帰結
二 中国の対外開放と日本――日中関係の二面性
三 中国の経済改革と資本主義化――経済発展と労働者
四 中国の改革・開放と日本経済――アジアの経済発展と日本
第十一章 日露経済関係の現状とその展望
一 日ソ経済関係とソ連の消滅
二 ロシアの対外経済関係
三 日露経済関係の現状と問題点
四 対露経済支援と新たな日露経済関係の構築へ向けて
内容説明
国際化の歴史と貿易・直接投資・金融等の面からみたその特徴をふまえつつ、プラザ合意後の日本経済の国際化をアジア地域との関連で究明した。とくに技術移転や労働力移動、通貨の面からダイナミックな発展を遂げているアジア経済圏における日本経済の位置（国際化の諸相）とその役割を解明する。
目次
序章 日本経済の発展と国際化―日本の国際化の展開をどうみるか
第１部 日本経済の国際化の諸断面（貿易・直接投資の国際化の展開；金融グローバリゼーションの現状；自由化・環境危機下の農業；日本的経営の海外移転の可能性）
第２部 日本経済とアジア経済圏（政府開発援助と財政；国際分業体制の発展と変貌；日系企業と国際技術移転；日本経済と外国人労働者；円の「国際化」の現状と限界；中国の改革・開放と日本経済；日露経済関係の現状とその展望）
