出版社内容情報
詩人らしい繊細な写像を重ねた多重撮影の写真から、読者は不思議な感動とともに未知の世界像を受け取るでしょう。この20年の作品から厳選して構成、著者自らが詩語を書き下ろす決定版写真集。
内容説明
未知の世界像を追い求める吉増剛造決定版写真集。この20年の作品から厳選して構成、新たに「言葉のシャッターが下りる瞬間」を書下ろす。
目次
盲いた黄金の庭
note(ゴーゾーへのオマージュ(アレクサンドル・ソクーロフ)
風を織る 盲いた手(李静和)
対立を肯定する写真像(稲川方人)
言葉のシャッターが下りる瞬間(吉増剛造))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
7
多重露光。いくつもの時間・空間がひとつに重なる。現在と過去の自分と他人の記憶が結び合って同一化する。これは目で見て聴くための夢。2013/07/20
TOMYTOMY
1
現実が重なり合う、詩的な写真に誘われる違う現実。 ソクーロフの手紙が良い。2018/02/25
KTPA
1
多重露光による写真集。一つの光景に幾重にもかさねられる光景が、時間や空間を再構築して、ないはずの場所が現れてくる。ちなみに題名の読み方は「めしいたおうごんのにわ」。「盲いた」はIMEなどでは変換できない。2010/09/23