室町社会史論―中世的世界の自律性

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室町社会史論―中世的世界の自律性

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000022354
  • NDC分類 210.46
  • Cコード C3021

出版社内容情報

日本中世、とりわけ室町期の社会は、各社会集団が自律的な「法」をもって対峙しあう多元性を特徴としていた。「自力救済社会」とも形容すべきその実像と、そこに生きた中世人の心性を、「習俗」への着目を通して解き明かすとともに、続く戦国期・近世への展望をも示す。法制史・社会史の視角を継承しつつ室町時代史研究を牽引してきた著者の、ここ二〇年間の研究成果を集成する。

内容説明

日本中世、とりわけ室町期の社会は、各社会集団が自律的な「法」をもって対峙しあう多元性を特徴としていた。「自力救済社会」とも形容すべきその実像と、そこに生きた中世人の心性を、「習俗」への着目を通して解き明かすとともに、続く戦国期・近世への展望をも示す。法制史・社会史の視角を継承しつつ室町時代史研究を牽引してきた著者の、ここ二〇年間の研究成果を集成する。

目次

室町社会の特質
1 在地社会の自律性(『看聞日記』に描かれた中世村落―山城国伏見荘;「鞆淵荘下村歩付帳」を読む―紀伊国鞆淵荘 ほか)
2 室町幕府法と在地社会(足利義持の二つの徳政―山城国木幡浄妙寺の所職をめぐって;室町殿権力と広域逃散)
3 習俗が構成する中世社会(習俗論としての社会史;中世日本の互助金融―室町幕府の訴訟記録にみえる頼母子 ほか)
4 戦国時代への展望(戦国の法と習俗)
比較史と習俗論

著者等紹介

清水克行[シミズカツユキ]
1971年生まれ。立教大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、明治大学商学部教授。専攻は日本中世史、社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

85
一般向け書籍が滅法面白い中世史家の研究者向け論文集。と、は言え、著者の著作を楽しく読んだ方にとっては極めて面白い本である。一般向け著作が、この論文集で一読すれば、極めて緻密な研究の上に成り立っている事が理解できる。2024/08/18

24
恩師の意志を継ぐ形で清水先生が論文をまとめられた本。藤木先生が論文1,一般書0.5の率で頑張れとおっしゃられてたのに、一般書がすごいことになってる…と述懐されてたんだけども、清水先生の一般書はゲテモノ喰いや辺境等高野さんとの共著から解死人や鉄火起請等に至るまでホント面白くて、これもその延長上にある論文が多く、とても楽しめました。先生、これからも両方よろしくお願いします。動機は敵討ちなのか、下馬咎めなのか、新見荘祐清殺害事件の真相がとても面白かったから、東寺百合文書とも併せて他の本も読んでみようと思う。2023/05/06

MUNEKAZ

19
気鋭の歴史学者による論集。中世の荘園を地道に復元する序盤も良いが、やはり読みどころは中世社会の「習俗」について考察した中盤以降。「湯起請」「解死人」「喧嘩両成敗」「分国法」といった著者の一般書に親しんできた身には、その延長のような論が多く楽しめる。中世社会史の研究史をまとめた論考もあり、勝俣鎮夫氏、笠松宏至氏、藤木久志氏の流れを継ぐ「社会史」研究者としての著者の心意気も伝わってくるところ。2021/10/23

Toska

11
「室町社会」史であると同時に「室町」の「社会史」でもある、との種明かしに感服。社会史がジャンルとして今ひとつ振るわないのは、民衆に関する史料の不足という根源的な理由がある。マルクス主義史学は「階級」による理論的な枠組みでこれを突破しようとしたわけだが、やはり無理が大きかった。だからと言って、史料の潤沢な階層に焦点を絞り、国家史だけをやればいいというわけにはやはりいかない。本書からは、社会史の活力を蘇らせ、さらに新たな方向性を目指そうとする熱量が感じられる。2023/04/12

K.H.

9
大変面白かった。80年代以降盛り上がった中世社会史はその曖昧さと史料的制約から下火となり、国家を主体とする歴史学への揺り戻しがあったという。しかし著者は「習俗論」を軸にした社会史の復権を掲げる。わたしなどは逆にいまだに社会史が本流なのかと思ってしまっていた。第1部は個別の地域を舞台にした細かい各論だったけど読み応えがあったし、本論的な位置付けの第2部では室町社会の習俗が論じられ、中でも徳政をめぐる話は社会の末端の意識にまで影響が及んでいるのが確認できて面白い。学史的な第7章も参考になった。2022/04/16

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