内容説明
成田三原則、構造改革論争、社会主義協会派騒動、新党問題…。その誕生から常に抗争を内部に孕んでいた社会党。その最後の瞬間に委員長として立ち会った元首相は何をみたのか。なぜ山をも動かした社会党が低迷してしまったのか、当時を赤裸々に語る。
目次
第1章 国会議員への道のり
第2章 派閥全盛時代の社会党
第3章 国会のひのき舞台で
第4章 非自民政権の挫折
第5章 混迷、そして崩壊へ―社会党新党問題
第6章 「村山談話」「阪神大震災」「米軍基地問題」
著者等紹介
薬師寺克行[ヤクシジカツユキ]
1955年岡山県生まれ。東洋大学社会学部教授。東京大学文学部を卒業し、朝日新聞社に入社。主に政治部で国内政治や日本外交を担当。村山内閣当時は首相官邸クラブキャップ。政治部次長、論説委員、月刊誌『論座』編集長、政治部長、編集委員などを経て2011年に退社し現職に。この間、京都大学客員教授、学習院大学特別客員教授などを務める。専門は現代政治論、政治過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スズツキ
4
社会党の動きを知るのにマスト。これは良かった。2014/04/04
ふみりな
3
自ら望みポストを得たのでなく、周りから推されそのポストに就いた。本人の政治家として常にその流れ。しかし一国の総理になるからには準備としてかなりの修練が必要なはず。それがあまりにも行き当たりばったりだったことに驚く。本人の清廉な人柄には共感するが、力量が足らなくとも国は動く。所詮はこの国は官僚が良くも悪くも動かしているのか。2018/01/25
funuu
3
村山さんの社会民主主義と、安倍さんの民主主義との違いは僅かに思える。2014/05/19
越部社長
2
村山元首相が語る社会党衰退史。強い政治的信念に基づく行動というよりは、時代と環境に合わせて現実的なリベラル路線を歩んでいたら、図らずも首相にまでなってしまった「めぐり合わせの人」のようだ。目線が市民と同じ高さなのは社会党代議士らしいが、政策論にしても人物評にしても、この本を読む限り凡庸との印象が否めない。自社さ連立政権時の新党ブームと、今の新党ブームは状況が似ているが、政策合意のないまま離散集合を繰り返すだけの「ブーム」には意味がないことを、社会党の凋落や当時の新党(民主党も)のなれの果てが証明している。2012/11/07
matsu04
1
うーむ。2013/10/05