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「能率」の共同体―近代日本のミドルクラスとナショナリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000018241
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

1920年代から高度成長期までを貫く近代日本のナショナリズムを、量と数をめぐる技術変容から論じる。

内容説明

一九二〇年代から高度成長期までを貫く近代日本のナショナリズムを「能率の共同体」という観点から捉えなおす。産業合理化、大量生産技術、サラリーマン、都市と農村の人口問題、オートメーション、マネジメント(経営)―こうした量と数、機械と能率をめぐるテクノロジーの変容は、同時代の諸言説とどのような影響関係にあり、国民という共同体の想像、ミドルクラスの文化や生活をどう規定したのか。吉野作造から丸山眞男、大衆社会の成立から消費社会化・情報社会化を縦横に論じ、ナショナリズム論に新境地を拓く、歴史的=理論的探究。

目次

序章 想像の共同体から「能率」の共同体へ―ナショナリズムと文化の社会学
第1章 量の技術と文化の時代―一九二〇年代
第2章 ネーションをエンジニアリングする―一九三〇年代
第3章 数の技術と戦後社会―一九五〇年代
第4章 マイホームをマネジメントする―一九六〇年代
終章 ネーションなきナショナリズムの時代に

著者等紹介

新倉貴仁[ニイクラタカヒト]
1978年生まれ。成城大学文芸学部専任講師。社会学、メディア論。東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程修了。博士(社会情報学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

八八

6
日本におけるナショナリズムとは?このテーマには多くの研究が存在する。その中でも本著はユニークである。論者は第一次世界大戦後の日本において「文化=能率、生産性」という言説が都市と農村、資本家と労働者という国家・国民の「二重構造」解決を図るものとして浮上してきたとする。この文化(能率)ナショナリズムという言説が中間層の拡大や総力戦体制、高度成長を通して、如何に変容し衰退していったのかについて、知識人や官僚に加えて技術や資本主義、生活様式の変化を交えながら論を展開していく。非常に難解だが、興味深い一冊であった。2021/07/27

七忍ミイラ

5
1920-80にかけて、産業社会は消費社会へと移り変わっていくが、ここに一貫して見られるのが「能率」への志向である。ただし、戦前には文化やフォーディズム、規律化と結びついていたそれは、戦後、GM的な経営術へと結びつき直す。それは「量」から「数」へ権力技術が変化していったことを捉える。本書は、ナショナリズムや権力の問題を扱っているが、それらをイデオロギーや言説に収斂させるのではなく、テクノロジーの作用に注目することでその非常に微細な変化がナショナリズムや権力の中核に反映されていることを明かす。2021/06/13

ぷほは

4
小熊英二の諸作から内田隆三『国土論』、『カルチュラル・ポリティクス1960/1970』から『戦後日本スタディーズ』などの社会学者による日本現代史の最新版。1920年代の文化主義者たちの言説から高度経済成長期までのナショナリズムを「能率の共同体」として括りだし、フーコー的統治権力の技巧を「量massから数digitへ」という変遷に見立てる。議論展開にどこか懐かしさもあるが、『文化生活』や戦後の「サンシー(避妊薬)から3Cへ」などは刺激的で、やりたかったことを高品質で先にやられているという悔しさが出てしまう。2021/08/12

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