出版社内容情報
猫の目で眺めてみれば-.漱石宅のワガハイくん,オリオットの『キャッツ』,黙阿弥宅のグルメ猫から船のネズミ退治猫,広告御用達猫,はたまた源氏物語は女三宮の罪作り猫まで,歴史・文学上のさまざまな猫と人のいる情景をのびやかに描く好エッセイ.
内容説明
漱石宅のワガハイくん、黙阿弥家のグルメ猫、エリオットの「キャッツ」、名もない船のネズミ退治猫、広告御用達猫、はては源氏物語の猫―。古今東西にあつめた、猫ゆかりのお話。
目次
猫はやさし(ヒトを偉くした猫―ウィッティントンの虚と実;バケネコはやさしい―『耳嚢』より ほか)
ぜんぶ猫の話(取りいそぎ、猫の世界史抄;花も杓子も―蕪村・応挙、やがて子規 ほか)
猫の姿は「すでになし!」(フクロネズミ氏の愛した猫―ミュージカル「キャッツ」とT.S.エリオット;夏目家のクロたち―ワガハイくんのあとさき ほか)
こねここの猫どこの猫(猫のように死にたい)
著者等紹介
松村紀代子[マツムラキヨコ]
1940年、旧満州新京市生まれ。62年東京女子大学英米文学科卒。10年の出版社勤務ののち、米国カリフォルニア州パロ・アルト、英国ロンドンでも暮らす。翻訳・エッセイなど文筆業。現在の家族は、夫、息子三人と、目も開かぬうちに母猫に捨てられたメス猫のQチャン。著訳書に『図説イギリスの生活誌』(共訳、原書房)など。藤沢市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
10
歴史・文学上の猫達を題材にしたエッセイ。面白いのも、そうでないのもあったり。全体を通して、猫への愛情が感じられるので、読んでいてホノボノと出来ます。そうそう、この本の中に、ミュージカル キャッツ の原作は 猫が大好きなT.S.エリオットが書いた猫の詩だとありました。それを、作曲者のウェバーが気に入って、少しずつ曲をつけていって出来上がったそうです。
takao
3
ふむ2024/12/13
viola
3
えっと、著者が小田島雄志さん(大ファン!)の妹さん・・・・・ということで、幼少時代の何か、書かれてないかな~・・・?という不純な動機で読みました。ごめんなさい。お兄さんは登場しませんでした↓ 別に猫は可愛いなーとも思わない、大の犬好き!なのであんまり心惹かれず・・・・。 猫に関するエッセイ集です、と言いたいところですが、そうでもなく・・・・何だろう。猫にまつわる歴史も載っていたり。 ミュージカル『キャッツ』がエリオット原作っていうのは知っていたけど、「メモリー」の作詞がトレヴァー・ナンって知らなかった!2010/12/22
とまる
0
以前読んだ「作家の猫」とはまた違う、話の中の猫とその背景を集めた本。読んだことのある話にも知らなかった部分を見つけて楽しくなれた。2011/05/25
-
- 和書
- 巨樹・巨木をたずねて
-
- 和書
- 資本主義はどこまできたか