国際秩序と正義

国際秩序と正義

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  • サイズ B6判/ページ数 302,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000008167
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

出版社内容情報

国際情勢の大変容のなかで,将来の国際秩序のありようをめぐっての論議は盛んであるが,理論的成果は極めて不十分である.本来は,国際関係の規範的政治理論を基礎づけることを目的とした,意欲的な問題提起の書である.

内容説明

最近の国際環境の大変容により、既存の国際関係理論は根底よりくつがえされた。将来の国際秩序のありようをめぐって国際的な議論は盛んに行われているが、その理論的成果は、極めて不十分である。これまでの国際関係論には欠けていた国際関係の規範的政治理論を基礎づけることを目的とした、意欲的な問題提供の書である。

目次

第1部 自然状態としての国際関係(現実主義者の懐疑論;ホッブス的状況;自然状態としての国際関係;国際道義の基礎;国際道義への懐疑論から国家の道義性へ)
第2部 国家の自律性(国家の自律性と個人の自由;内政不干渉、干渉政治、中立;民族自決;民族自決権主張の資格、国境、民族性;経済的従属;国家の自律性と国内の配分的正義)
第3部 国際社会の配分的正義(社会的協力、国境、正義の基礎;天然資源に対する権利;相互依存と地球大の配分的正義;国際社会と国内社会の対照;国家の権利;現実世界への応用)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

18
ベイツの議論は、国際社会を担う人々の道義的関係に関わる問題に外国の道義的な監視から切り離す理由はなく、つまりあるA国の国民がB国の国民に対して正義を実行する義務がある、と言う。モーゲンソーと伝統的IRに言及し本結論を導き分析は明快だがモヤモヤが残る。論の立て方としてリアリスト視点でシセラ・ボクが「戦争と平和」でカント(永遠平和論)とクラウゼヴィッツ(戦争論)を比較議論し道徳と戦略との配慮を結び付ける動き=普遍的な人間としての価値が保障された安全保障政策(信頼醸成機能)が必要とする議論にリアリティを感じる。2020/10/07

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