出版社内容情報
50歳代の娘が80歳代の母を残して死ぬ.この逆縁の哀切さには慟哭という文字さえあてはまらない.差別に挑んだ母自身の生涯と逝った娘との交情を綴った鎮魂の書は,生と死との対決を通じて,人生の根源を示す.
内容説明
『ひとすじの道』の主人公はその後―最愛の娘に先立たれた個の痛みを人間の痛みへと普遍化し、親子のきずな、男と女の愛、生と死との対決を通して、人生の根源を照らしだす。
目次
母子共有の哀切
その翌日より
準備のためだったのか?
氷の彫刻
霊前に積まれる
何の予感だったのか
砂漠の心
風化を超えて
花
五月・無常
ふる里・奈良から
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- 和書
- 実践・がん化学療法