外的世界と内的世界

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外的世界と内的世界

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000002844
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書は,原子物理学者として現代自然科学の最先端を切り拓いた湯川博士のエッセイ集である.著者は人間を愛し,自然を愛し,その移り変わりを見つめる.人生とは何であり,学問とはどういう意味を持っているものかを,自らに問い,読者に語りかけ,著者はその永遠の難問に立ち向かっていく.読者は,最高の知性の持主の精神の営為に直接触れ,著者の精神の拡がりと強さに,あらためて感銘をおぼえることであろう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
初期量子論に携わる初期量子論者はその発想や倫理に関して哲学等の人文系の教養を重視したが、第二次大戦後に科学が技術開発の道具になる危険性が、革新的な機械技術を用いた実験によって量子宇宙を予想してきた戦前の物理学者たちに不安として潜んでいたことが窺える。細部を分析するデジタルと全体を掴むアナログの2つの考え方のバランスが崩れ、計算可能な数のみで世界を抽象化することの危険性を本書で語る著者も、量子論の前提にある原子論以来の粒子概念の前提に抗して、李白の詩の相互関係的宇宙観から「素領域」概念を発想した、と述べる。2022/04/01

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