出版社内容情報
老人問題と長年取組んできた市井の精神科医が「豊かな社会」の貧しさを描き出し,人の生き方について考察.老いとは何か.老いをどう受容していくか.具体的なアドバイスとともに,共に生きる人間への励ましを綴る.
内容説明
変貌著しい東京の下町で老人や障害者の問題と長年とりくんできた市井の精神科医が、数多くの実例をもとに「豊かな社会」の貧しさを描き出し、人間のさまざまな生き方について考察する。老いとは何か、老いをどう受容していくかについて、自分も老いる身として思い悩みながら、共に生きる人間への励ましを綴る。医療実践のなかからえられたさまざまな具体的アドバイスをもりこんだ好エッセイ。
目次
1 老いと私
2 老いとは何か
3 老いと病い
4 老いへの助走―病いは避けられるか
5 「心の病い」小論
6 老人にとって医療とは何か
7 老人をめぐる場の構造
8 豊かな社会の中の老いとは