出版社内容情報
300年の安定と繁栄を謳歌した江戸時代.このような社会がどうして可能だったのか.そしてそれは日本史上どのような意味をもつのか.近世思想史研究の第一人者が,自閉した近世史像を打ち破り,新しい日本史像へと迫る.
内容説明
300年の安定と繁栄を謳歌した江戸時代。このような社会がどうして可能だったのか。そしてそれは日本史上どのような意味をもつのか。近世思想史研究の第一人者が、自閉した近世史像を打ち破り、新しい日本史像へと迫る。
目次
序説 日本史の時代区分
1 社会組織の基本原理(江戸時代の社会と政治思想の特質;江戸時代の天皇―その社会的基盤は何か;戦国大名と幕藩体制;徳川家康の文教政策と国家構想)
2 宗教と文化(日本における国民的宗教の成立;思想にみる江戸時代の個と集団;元禄文化と社会―職業文化人の登場)
3 近代への展望(明治維新と武士―「公論」の理念による維新像再構成の試み;日本史上における近代天皇制―天皇機関説の歴史的背景)