孤立不安社会―つながりの格差、承認の追求、ぼっちの恐怖

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孤立不安社会―つながりの格差、承認の追求、ぼっちの恐怖

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326654185
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

人とつながっていても不安がなくならない。つながる機会の多さと裏腹に増してゆく不安。現代社会の孤立問題を多角的に読み解く。

はじめに

序 章 孤立不安社会の到来――個人化の果てに
 1 孤独・孤立を不安視する社会
 2 「選択的関係」の主流化と孤立不安社会
 3 つながり格差の発生
 4 自己決定と関係性の再編
 5 私たちの人間関係
 6 本書の構成

第?部 選ばれない不安

第一章 選ばれない不安、毀損される承認――婚活を事例として
 1 私たちの人間関係――序章を振り返って
 2 変わりゆく承認
 3 承認の獲得としての婚活
 4 コミュニケーションの当惑
 5 婚活の明暗
 6 婚活の果てに――承認獲得競争の顛末

第二章 つながり格差の時代――迫り来る孤立の恐怖
 1 格差化するつながり
 2 人間関係の効用
 3 つながり格差の実態 1――恵まれる上位層、排除される下位層
 4 つながり格差の実態 2――同類的集団の形成
 5 「選び、選ばれる関係」の不透明さと恐ろしさ

第?部 選ばせられる孤立

第三章 孤立と自己決定の危うい関係
 1 孤立する自由と不安定化の狭間で
 2 孤立死とその対策
 3 孤立者を支援することの難しさ
 4 孤立死をめぐる自己決定問題
 5 孤立と自己決定の複雑な関わり
 6 孤立死問題への対応と善き社会に向けて

第四章 私たちの人間関係にひそむ象徴的支配
 1 孤立を促す生活態度への着目
 2 自己への関心と親による面倒見――分析モデルの提示
 3 分析に用いる変数
 4 自己への関心、親による面倒見は孤立と関連するのか――計量的分析
 5 孤立をめぐる重層的な排除――本章のまとめ

第?部 つながりづくりの困難

第五章 つながる地域は実現するのか――地域社会の関係性
 1 つながりを望まれる地域
 2 研究のなかでの地域のつながり
 3 量的調査から見る地域のつながり
 4 現代社会の近隣関係

第六章 なぜ私たちはつながらないのか――都市郊外の研究から
 1 コミュニティの十字架を背負って
 2 郊外都市多摩市の概要
 3 コミュニティセンターの概要
 4 住民が織りなす「コミュニティ」
 5 つながる地域を実現するために

終 章 孤立不安を越えて
 1 これまで見てきたこと
 2 孤立からの脱却――弱い紐帯再訪
 3 孤立不安社会からの脱却

補 論 SNSとつながり――ケータイ、スマホによる「自由からの逃走」
 1 情報通信機器と人間関係
 2 「選択的関係」の主流化
 3 常時接続の時代
 4 グレーゾーンの撤廃
 5 これからの関係性

あとがき
文  献
索  引
初出一覧

石田 光規[イシダ ミツノリ]
著・文・その他

内容説明

人とつながっていても不安がなくならない。つながる機会の多さと裏腹に増してゆく不安。現代社会の孤立問題を多角的に読み解く。

目次

孤立不安社会の到来―個人化の果てに
第1部 選ばれない不安(選ばれない不安、毀損される承認―婚活を事例として;つながり格差の時代―迫り来る孤立の恐怖)
第2部 選ばせられる孤立(孤立と自己決定の危うい関係;私たちの人間関係にひそむ象徴的支配)
第3部 つながりづくりの困難(つながる地域は実現するのか―地域社会の関係性;なぜ私たちはつながらないのか―都市郊外の研究から)
孤立不安を越えて
補論 SNSとつながり―ケータイ、スマホによる「自由からの逃走」

著者等紹介

石田光規[イシダミツノリ]
1973年生まれ。2007年東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学(社会学博士)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

25
孤立から弱い紐帯による受援力へ。2022/03/04

テツ

13
自分自身の意志とは関係なく、勝手に組み込まれてしまうムラ社会的なモノがなくなって久しい現代日本。ぼくたちは生きていく中で出逢う膨大な他者に囲まれながら、自らが好む(好まれる)相手を能動的に選択し、つながり、それを維持していくための努力をしなければならない。自然に行っているけれど確かに言語化するとダリーよなあ。正しい群れ、正しいつながり(正しい=自らを幸福にする)の形というものは確かに存在しているし、大多数の人間はやはり孤独の中では満たされない。清く正しい帰属意識の構築やその中で承認欲求を満たすための考察。2023/04/04

hideko

4
選択出来るからこそ生じる生き難さ。どう付き合っていくのが、これから創り出す社会の課題。2019/03/26

かとたか

3
日本社会における、繋がりの意味を考える上でとても参考になった。繋がりの意味合いが薄れた世の中だと思い込んでいたが、決してそうではない。繋がりが所与でなくなった今、むしろ勝ち取らねばならない世の中になったのだ。だからこそ、繋がりの格差が生じている。そして、繋がり格差の下層の人々は、繋がりのない寂しさだけでなく、生活の質にも影響が及ぶ。そのため、承認欲求が高まり、承認不安という事象が現れる。2021/08/13

路傍の人

2
共同的関係(いわゆるムラ社会)から開放され、人間関係を選べるようになったことで、孤立化が進んだ、という構図。 若者の人間関係の希薄化が取り沙汰されるが、選択化が進んだだけらしい。友人を選ぶようになったことで、煩わしい人間関係から開放された一方で、人間関係構築の不安→孤立化に至ってしまう。また、選ばれない人は孤立をどんどん深めてしまう。あな、恐ろしや。 收入や学歴によって孤立傾向が大きく異なるというデータは、きちんと覚えておきたいと思った。今となっては、友人関係も資本の一つで、富める者の特権なのだ。2022/04/16

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