出版社内容情報
覚醒剤に嵌まり込んだ大西瑠花が立ち直ろうとする中、最後に待つ障害とは? そして、六麦医師が、少年院で非行と知能の問題に立ち向かおうとした軌跡も明らかに――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
3
3.5 新刊読了。過去回想から未来に開けたエンディングにつながる非常にきれいな流れで、いい最終回だったなーと思ったらto be continuedだった。少年院が舞台なのでどうしても犯罪絡みの話にはなるが、社会に適応できない軽度知的障害や知的ボーダーの人たちの受け皿をどうするかってことなんだよな。結局、親がちゃんと療育とか福祉に繋げば犯罪を犯すことは少ないわけで、基本的には親の責任が大きいと思うが、やはり社会全体で受け入れていかなければならないことは間違いない。2025/03/01
かなっち
2
子供を取り巻く環境が危険なことや、子供を守るのは親の愛情が大切なことを、毎回実感させられるシリーズの第10巻。節目の今巻では、六麦先生のトレーニング開始時の苦労話に胸が熱くなりました。そんな先生に救われた少年少女は、きっと沢山いることでしょう。それが、描く絵の変化に現れるというのが、何とも興味深いですね。と同時に、社会に適応できない軽度知的障害や知的ボーダーの生徒たちには、勉強をどう感じるのかも理解できました。勉強が楽しくなくてついて行けずに非行に走るその前に、彼らに手を差し伸べれる社会でありますように。2025/03/15
Mr.deep
1
遂に完結。お疲れさまでした。とりあえずコグトレの試行錯誤の果ての誕生秘話に感動。点つなぎの課題とかほんとよく考えられてるよなあ2025/02/20
かあず
0
どうなりたいかは本人が決めるのだ。お前のオールを他人にまかせるな。そしてその準備を整えてやる義務は大人側にある。2025/03/14
ゆうき
0
シリーズ一気読みしました。犯罪報道される度にどうしてこんなことをしてしまうのかと理解不能でしたが、多くの場合発達障害や境界知能で苦しんでいる人たちのことが少しでも分かって良かったです。これからは私も何かしらの立場でそういった人たちを支援する活動をしたいと心から思いました。2025/02/14