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上からの革命―スターリン主義の源流

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  • サイズ A5判/ページ数 534,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000001892
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C3022

目次

第1章 危機(危機の発生と政治局;内戦体制再び;非常措置)
第2章 過程(経済危機から政治危機へ;非常措置の廃止)
第3章 構造(貧農;クラーク;農業共同体;党;対抗の収斂)
第4章 転換(幕間;岐路;選択)
第5章 発進(一九二九年夏;方法の精錬;結合解体;三位一体)

著者等紹介

渓内謙[タニウチユズル]
1923年9月2日‐2004年2月13日。1947年東京大学法学部卒。元東京大学名誉教授。専攻、ロシア現代史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

8
2004年刊、著者の遺作となってしまった大著(末尾に入院先と思しき病院への謝辞あり)。前書きと終章では、ソ連が研究対象としてはもはや無意味であるという「清算主義」に真っ向から反論し、引き続き著作を出すことへの意欲を見せている。最後まで研究者としての戦いを止めようとしない姿に畏怖の念すら感じた。本書のテーマは1927〜29年、急速な工業化に邁進するソ連が直面した穀物調達問題と農業政策で、この間にスターリン政権が見せた変貌を豊富な史料を基に描き出している。2022/11/03

watershed

3
スターリンがクラークへの憎しみを叩きつける演説が圧巻。本書の中核を成す「穀物調達のウラル・シベリア方式」が今一つ分からなかった。どうも農業共同体自体に穀物拠出責任を負わせるらしい。江戸時代に村が連帯して年貢を納める村請制みたいなものかな?これによってむき出しの暴力に近い恣意的な権力が各個人から全てを奪うことができる状態が生じてしまう。法の中核である「占有」が消滅し、全体主義が現れる。ローマ法学者木庭顕が溪内譲を畏敬するのが何となくわかった。2019/05/30

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