出版社内容情報
今日の世界が陥っている歴史からの意味剥奪はいかにして克服できるか.近代に内在する危機に挑んだ思想家ヴェーバーの宗教社会学は,その闘争の記念碑であった.長年のヴェーバー研究を踏まえた独自の文明論的考察.
内容説明
今日の世界が陥っている歴史からの意味剥奪はいかにして克服できるのか。近代に内在する危機に挑んだ思想家ヴェーバーの宗教社会学は、その闘争の記念碑であった。長年のヴェーバー研究を踏まえた著者独自の文明論的考察。
目次
序論 近代における風景と歴史の発見について―若き内村鑑三とマックス ヴェーバーの講演をめぐって
第1部 進化思想の世紀と歴史観をめぐる闘争(ダーウィン、マルクスと対決するヴェーバーの歴史的社会科学;ニーチェ、マルクスと対決するヴェーバーの宗教社会学;現代文化と人間の運命に対決するニーチェとヴェーバー;ニーチェの「永遠回帰」の思想と歴史観をめぐる闘争)
第2部 歴史の意味と格闘するマックス ヴェーバー(資本主義の原罪性と歴史の意味への問い;人類史の文化総括としての『世界諸宗教の経済倫理』―なぜヴェーバーは世界宗教と対決したのか;闘争・逆説・運命のドラマの舞台としての歴史)