内容説明
広告代理店で働くシングルマザーの種本千晶は、社内でも将来を有望視されているディレクターだった。彼女には喘息で苦しむ保育園児がいたが、大切な会議に出席するため子供を家に置いて出社し、死なせてしまう。子供に傷などもあり、検察は千晶を「保護責任者遺棄致死罪」で起訴。有罪になれば、三年以上二十年以下の懲役刑となる。市民から選ばれた裁判員たちは、彼女をどのように裁くのか?そして読者の貴方は、有罪無罪どちらに手を挙げるか?法曹関係者もうならせたリーガルサスペンス。
著者等紹介
夏樹静子[ナツキシズコ]
東京生まれ。慶応義塾大学英文学科卒。1973年、「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞受賞。89年、フランス語訳「第三の女」で第54回フランス犯罪小説大賞を受賞、2006年に女性作家では初めて、日本ミステリー文学大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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