出版社内容情報
自由と平等という普遍的理念によって作られた「美し国フランス」の,〈裏面〉にある思想の潮流の衝突と人間劇を浮かびあがらせ,2つの歴史の読みなおしを通して,現代史のありようの解明を試みるエッセイ集.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/04/13
Steppenwolf
2
E本書も読了記録から漏れていた。某国の首相が「美しい国・・・」なる本を書いたのを見て本書の題名を真似したのかと思った。今となってはフランスを一方的に賛美する気持ちは失せた。しかし,著者のパリからのヨーロッパに関する記述は私に別の視点を提供してくれていた。野村胡堂のように「です,ます」調の文章は一見易しげであるが内容は深かった。残念ながら本書は絶版だろうし,かつ本書の書かれた当時から比べて状況は相当変化した。今でも読む価値があるかと聞かれたら歴史の一コマを日本の中だけではなく外から見たという意味で有意義。
オペラ座のカニ人
0
フランス革命の歴史的な見方について、これまで自分の知識にまた一つ深めることが出来きた。また、現代1990年頃のフランスの時代についても理解を深めることができてよかった。ドイツ占領時代があった頃のフランスと日本の占領時代、過酷な時代だった。フランスをめぐる政治的な見方を学んだ。2022/05/28
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