出版社内容情報
ヴァイツゼッカー演説の邦訳『荒れ野の40年』は12万余の読者に迎えられている.これが人の心を打つのはなぜか.ナチ裁判,国旗・国歌問題にもふれながら,ドイツが過去とどう対決してきたか,戦後史の流れを追う.
内容説明
1985年5月8日に行われたヴァイツゼッカー演説の邦訳『荒れ野の40年』は12万余の読者に迎えられ、今なお版を重ねている。これが人の心を打つのはなぜか。日本との対比でナチ裁判、戦後補償、教科書、国旗・国歌など具体的問題にもふれながら、ナチ時代の過去とどう対決してきたか、ドイツ戦後史の流れを通して『荒れ野の40年』の背景をさぐる。
目次
「過去の克服」の意味
戦後ドイツの歴史―過去との対決(瓦礫からの再生―敗戦直後;経済の奇跡―アデナウアーの時代;ナチ世代への反逆―激動の60年代;テロとナチの影―70年代;あれから40年、50―80年代;ドイツ統一で新局面)
過去の克服―その事例(ナチ裁判;賠償を越えて;制度の上の「過去の克服」;国歌と国旗;教科書問題)
結びにかえて―日本との比較