出版社内容情報
1985年,ベルリンのヴァンゼー湖畔で,日本とドイツの詩人によって自由詩の共同制作が行なわれ,感動的な連詩が誕生した.この対話の精神に満ちた創造的冒険の試みは,脱近代の時代における新たなる芸術への誘いである.
内容説明
1985年6月、ベルリン近郊のヴァンゼー湖畔で、日本とドイツの詩人たちが出会った。そこで試みられた自由詩の共同制作(連詩)は、言語や文化の違いを越えて人々に深い感動を与えた。参加者相互の発見と対話に充ちたこの創造的「場」の試みは、まさに近代的自我をのり越え、新たなる道を切り拓こうとする芸術的精神への誘いである。
目次
ヴァンゼー連詩
創造的刺戟と遊びの精神を求めて(大岡信)
すべて初めてのことだった―ヴァンゼーの思い出(川崎洋)
現代の連詩(エドゥアルト・クロッペンシュタイン;松下たえ子訳)