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内容説明
70年代の黎明に工作舎という編集宇宙を学ぶ。才能を呼び集める才能とは?クリエイター列伝、屈指のノンフィクション!
目次
第1章 松岡正剛―なにもかも分けない方法
第2章 戸田ツトム―小さな声だからこそ遠くまで届く
第3章(芦澤泰偉―遅いという文句は出ない;工藤強勝―報酬はタブーの世界;山口信博―間違えるのも能力;松田行正―密度がとにかく濃い;羽良多平吉―最後までなじめなかった)
第4章 森本常美―夢を見ていたよう
第5章 祖父江慎―おどろきしまくりの日々
著者等紹介
臼田捷治[ウスダショウジ]
1943年長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。元『デザイン』(美術出版社)編集長。現在、文字文化・グラフィックデザインの分野で執筆活動。女子美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
13
私の手元には第Ⅱ期と第Ⅲ期の雑誌『遊』がある。当時の『遊』は私が一番影響を受けた雑誌だった。ともかく活字や図表がびっしり詰まった雑誌で、眺めるだけでもお腹一杯になった(しかも中身はほとんど理解できなかった)。本書はその『遊』を製作していたデザイナーたちのインタビューをまとめたもので、当時の工作舎の様子が手に取るようにわかる。かつての工作舎は松岡正剛氏が教祖のカルト集団のような出版社だったようだ。社員もバイトも不眠不休で編集に没頭して作り上げた雑誌はいま見ても色あせていない。雑誌がとても面白い時代だった。2015/04/03
阿部義彦
12
図書館本、昔「遊」という、ハイセンスな雑誌が、ありました。その本を出していた、出版社、工作舎に関する物語。私が良く買っていたのは、末期の、第三期と呼ばれる時代で、隔月刊から、月刊になって、パワーが落ちてきた頃とは、この本で初めて知りました。カバー裏には、創刊号から、10号までが、カラーで載っており、私も感動する位のクオリティーです。経営には、恵まれずに、ギャラも殆ど出ないにも関わらず皆が泊まり込んで、パンの耳をフライパンで炒めて食べていたなんて!そんな、情熱の時代が、垣間見える貴重な資料です。2015/05/25
スプリント
11
なじみのないデザインの世界ですが松岡正剛氏に興味があり手をとりました。職人の世界の熱い物語に引き込まれる反面、経営・財務視点の欠落っぷりに驚きました。2015/07/10
かのこ
6
この本を貸してくれた人は尊敬できるクリエイター。その人に影響を与えたものが何なのか知りたくて、「工作舎」も『遊』も知らずに読んだ。報酬や時間に関係なく、ひたすらクリエイティブを磨き続ける、狂気ともいえる伝説の制作会社の様子は、まさに不夜城、梁山泊。写植も版下も知らない世代だけれど、70年代特有の熱い空気がビンビン伝わってきた。2015/03/31
Akito Yoshiue
5
出てくる人物が多く、把握しきれないが、当時の熱量のようなものは伝わる。古い工作舎の本を読みたくなるが、古書価が高いんだよなー。2015/05/07