内容説明
異質な存在、他者との対話の磁場を求めて。他者に開かれた、異質なものが混在するヘテロトピアの可能性を探り、「対話の倫理」を構築。
目次
第1章 ポストモダン論争再考―対話的理性をめぐる係争(近代の「危機」と「批判」;対話的理性をめぐる係争 ほか)
第2章 共同体パラダイムの社会科学―基礎づけなき知と政治をめぐって(反基礎づけ主義の問題設定;「立法的理性」から「解釈的理性」へ ほか)
第3章 ポスト・マルクス主義の挑戦―ラディカル・デモクラシーに向けて(ヘゲモニーとマルクス主義の限界;アルチュセール以後の論争 ほか)
第4章 多文化主義と「承認」の正義論―アイデンティティの政治を越えて(正義論における「他者」問題;自由主義と「承認の政治」 ほか)
第5章 リヴァイアサンへの鎮魂歌―道徳性の自由を求めて(「近代」最後のプロジェクト;「よそ者」と「土地の人」 ほか)
著者等紹介
向山恭一[サキヤマキョウイチ]
1964年姫路市に生まれる。’86年慶応義塾大学法学部卒業。’91年同大学院法学研究科博士課程修了(専攻、政治思想)。現在、新潟大学助教授、博士(法学)
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