感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
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返却日が近付いたので慌てて斜め読み_(._.)_。著者は坂口安吾の友人で、エッセイにもよく名前が出る。麻生太郎の一族らしい。小林信彦の本にもこの著書が出ていた(『小説世界のロビンソン』だったかな)。序文はあの埴谷雄高。映画・演劇・大衆小説の時代劇の歴史という大著だが、活動写真や澤田正二郎からなのでわからない話題が多い。しかし所々で著書の批評眼が光るのはわかる。海音寺潮五郎が軍部のテロが起きている時代にテロ加害者がボコボコにされる反骨の小説を発表した話は素晴らしい。また海音寺さんが好きになった。2014/07/02