出版社内容情報
各界の第一人者によるテーマごとの新しい編集。
大江健三郎、大岡信、岡井隆、桶谷秀昭、寺田透、中村稔、保田與重郎、山本健吉氏らの子規論を集めました。子規没後100年を経ましたが、いつの時代にも子規は語られてきました。人を惹きつけずにはおかない子規の魅力とは何なのか。さまざまな面で光を放つ子規を感じていただきたいと思います。
新字・新かな表記、読みやすいかたちで子規の言葉を味わう。
写真や図版を多用。
すべての巻に人名注を、俳句・短歌の巻には初句索引を付す。
内容説明
時代を超えて生き続ける子規。現代を代表する論客による珠玉の子規論。
目次
子規はわれらの同時代人―変革期の生活者・表現者
子規文章讃
日本人の美と自然
鶏頭の十四五本も
神様が草花を染める時―子規の絵について
連作について
短歌とナショナリズム
写生文
家長子規
子規晩年の世界
子規の絵画と俳句―写生を中心に
正岡子規
豊かな分析的精神
最晩年の境涯詠
英雄と詩人―正岡子規について
啄木・久良伎・子規
『病床六尺』の世界
『子規遺墨』序
鶏頭論終結
著者等紹介
粟津則雄［アワズノリオ］
１９２７年、愛知県生まれ。評論家・仏文学者、法政大学名誉教授。いわき市立草野心平記念文学館館長。評論『詩の空間』『詩人たち』（歴程賞）、『正岡子規』（亀井勝一郎賞）他多数
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