子どもの本がつなぐ希望の世界―イェラ・レップマンの平和への願い

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779122200
  • Cコード C0090

内容説明

第二次世界大戦で荒廃したドイツから、「本」を通して、子どもたちの心に希望の種を蒔くことを、世界に発信したイェラ・レップマン―。レップマンの熱い思いは、国際児童図書評議会(IBBY)や国際アンデルセン賞に受け継がれ、震災後の日本でも、子どもたちの心を支え続けています。

目次

第1部 イェラ・レップマンとIBBYの誕生(「子どもたちに本を」―イェラ・レップマンの人と仕事;荒れ地からの出発―IBBYの原点;世界に開かれた「本の城」―ミュンヘン国際児童図書館)
第2部 国際アンデルセン賞―子どもの本のノーベル賞(国際アンデルセン賞―IBBYの理念の体現;温かい網に包まれて―受賞までの道程;物語の木、あるいは、上橋菜穂子論のための素描;想像する力)
第3部 JBBYの歩み、そしてこれから(私にとってIBBYとは―いま「3・11絵本プロジェクトいわて」とともに;世界地図が変わりゆくなかで―私たちに問われていること(IBBY/JBBY元会長 島多代氏に聞く)
JBBYの歩み)

著者等紹介

早川敦子[ハヤカワアツコ]
津田塾大学教授。JBBY理事を歴任し、JBBY副会長(2011~15)。専門は20世紀の英語圏文学および翻訳論など

板東悠美子[バンドウユミコ]
JBBY会長(2013~)。専門は翻訳・絵本研究。児童書出版社で海外著作権の業務担当。エージェントとして日本の児童書を海外に紹介する仕事に携わった後、JBBY事務局長、JBBY理事を歴任。JBBY事業「子どもの本・1920年代展」(1991)やヨーロッパにおける「日本の子どもの本歴史展」(1993)などの企画やカタログ編集を担当。ビアトリクス・ポター・ソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

51
#解説歌 「暖かい網に包まれ」物語生まれてくるもの上橋菜穂子2016/05/22

ふじ

19
IBBYの理念に共感し誕生した日本の組織、JBBYの40周年を記念し編まれた本。イェラ・レップマン、国際アンデルセン賞、JBBYのこれまでとこれから、という三章構成。著者も様々。印象的だったのは、自伝では触れられなかったレップマンの人生、国際アンデルセン賞の選定方法や、IBBYやJBBYが贅沢な団体ではなく、いわゆる名誉職?報酬はなく、絵本を通じた国際理解や貢献を継続したいという自主性によっているということ。そして震災時の3.11絵本プロジェクトいわて。本の持つ無限の可能性を忘れてはいけない。2018/04/23

にたいも

7
2014年JBBY40周年記念の本。「すべての子どもに読書の喜びを」という考えに基づき、識字、過疎、障害児、戦争・紛争・災害の被災児への支援を行っていこうという熱い思いが伝わってきた。ミュンヘン国際児童図書館のダッハウ強制収容所を見学後、戸惑いや怒りを話し合い文章にするプロジェクトについてが興味深い。国際アンデルセン賞(2014)を受賞した上橋菜穂子さんの文章も。2023/06/22

nekonekoaki

6
イェラ•レップマンの熱い思いから誕生した国際児童図書評議会(IBBY)。そこに掲げる使命を単なる理念で終わらせないことを目的に生まれた国際アンデルセン賞。日本国際児童図書評議会(JBBY)として、日本は1974年加盟しました。第一部でレップマンの「人と仕事」とIBBYの誕生まで。第二部では「国際アンデルセン賞」の紹介。そして第三部ではIBBYやJBBYに深い関わりのある二人からの「未来への伝言」が語られます。子どもに関わる本や絵に携わる方たちの情熱溢れる気持ちが伝わってきました。2016年3月31日発行。2022/07/30

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