内容説明
「障害」は「できないこと」に注目が行きがちですが、「できること」に注目するのが現在の障害へのアプローチ。しかし、障害をもつ方は、その障害があることで表出した二次障害などが心理的に影響を与えることも少なくなく、障害者・障害児心理学は、障害者・障害児の方々がおかれた生物心理社会的側面や制度の知識が必要となっています。身体障害、知的障害、精神障害を3障害として支援がされますが、本書では、精神障害とは別に「発達障害」も別に論じられており、より詳細にこの分野での学びが進められます。
目次
障害者・障害児心理学とは何か
第1部 身体障害・知的障害・精神障害・発達障害の概要(身体障害の概要;知的障害の概要;精神障害の概要;発達障害の概要)
第2部 障害者の心理社会的課題および必要な支援(身体障害者を取り巻く心理社会的課題;知的障害者を取り巻く心理社会的課題;精神障害者を取り巻く心理社会的課題;発達障害者を取り巻く心理社会的課題;身体障害者への必要な支援;知的障害者への必要な支援;精神障害者への必要な支援;発達障害者への必要な支援)
著者等紹介
柘植雅義[ツゲマサヨシ]
筑波大学人間系教授(知的・発達・行動障害学分野)。国立特別支援教育総合研究所、カリフォルニア大学UCLA、文部科学省、兵庫教育大学、国立特別支援教育総合研究所などを経て、2014年4月より現職。博士(教育学)
石倉健二[イシクラケンジ]
兵庫教育大学大学院特別支援教育専攻教授。九州大学、長崎国際大学を経て、2015年4月より現職。博士(心理学)
野口和人[ノグチカズヒト]
東北大学大学院教育学研究科・教授。東北大学教育学部、宮城教育大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、宮城教育大学特別支援教育総合研究センターなどを経て、2014年10月より現職。博士(教育学)
本田秀夫[ホンダヒデオ]
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。東京大学医学部医学科、東京大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院、横浜市総合リハビリテーションセンター、山梨県立こころの発達総合支援センター所長、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長を経て、2018年より現職。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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