内容説明
アンガーマネジメントの第一人者が「正義感」と「怒り」のメカニズムを徹底解説!正義との付き合い方・手放し方。正義感タイプ診断つき。
目次
1章 正義感が強い人(消費される正義;正義は人を息苦しくする ほか)
2章 正義感は心の闇から生まれる(自分の怒りは公憤になっているか?;正義感はどこから生まれるのか? ほか)
3章 正義中毒になる人、ならない人(正義中毒になる人が増えている;なぜ正義は中毒度が高いのか ほか)
4章 正義感の手放し方(どこまで正義感を手放せばいい?;正義感の手放し方)
5章 正義感の強い人との付き合い方(症例別トリセツ)(あなたの正義感タイプをチェック)
著者等紹介
安藤俊介[アンドウシュンスケ]
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
16
ネット上で怒りを活発にぶちまけている人とかみると、その熱意すごいな!と思います。自分の考えは正しくて正義である!などと世間に表明するなんて、私にはムリ(●´ω`●)あ!でも、ノイジーマジョリティの怒りの発言を必要以上に大きく取り上げることは、一見すると少数派を尊重する素晴らしい行為のように見えるけど、それは全然違うと思うけど…ってことだけは言ってもいいかな。2021/05/16
テツ
15
何が正しくて何が間違っているか。そのものさしは永遠不滅の確固としたものではなく、社会や時代の変化であっという間に変わり果ててしまう。ましてや個人の中での正義感なんて、単純な「好き嫌い」の延長線上にしか構築されない筈なのに、人はそれを振り翳しがちだし、それに沿わない相手に怒りを募らせてしまう。どんな形であれ正義なんて胡散臭いシロモノだし、そんなものを拠り所にして相反する人間への怒りを育ててしまうのはとても危険なことだ。まずは正義を絶対だと感じないように自らの内側を改革していくところから始めないといけない。2022/06/03
ろぶくん
12
アンガーマネジメントというよりは、「怒り」という感情についての本。怒りについて考えることが今までなかったので目からうろこの連続。最後に、自分の「正義感タイプ」のチェックリストがついていて、これが図星。これから反省します。◎2023/05/07
なま
9
★4.2 正論・正義を振りかざしたり反論や妥協案にも寄り添ってくれないと様々な事が詰む。そう言いながら、実際自分自身も頭でっかちになっていないか?確認したり、正義感が強い人の攻略法にも使える一冊。立場や見方で変わる正義。正義感を暴走させる目的や正義の手放し方、人や物事に対する許容度を上げる等、正義を様々な方向から分析。「なぜ正論はきらわれるのか?」と言う一文を自分自身も胸に刻む。2023/04/30
ひめぴょん
7
著者はアンガーマネジメント代表理事をされている方。正義中毒の人たちが同調圧力・自粛警察・クレーマーなどの問題を引き起こしていることが多いので、そういう研究もされているようです。ただ、そういう人たちに認識を改めてもらうというのが、この本の主眼のようでした。知りたかった内容であるそういう人に対峙する手法に関するアドバイスはあまりありませんでした。私の周囲には「私は正しい系」の人(職場や親戚)が多くて、辟易としているので、このタイトルに魅かれて読んでみましたが、「私は正しい系」の人にこそ読んでもらいたいなあと思2021/05/15