SBC学術文庫
ナポレオン戦争〈第1巻〉―欧州大戦と近代の原点

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  • サイズ A5判/ページ数 298p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784860750220
  • NDC分類 235.06
  • Cコード C3322

目次

序文 ナポレオン―人物・軍人としての資質と欠点
第1部 軍人としての修行時代―ナポレオンの軍事教育と思春期の経験一七九六年以前(初登場;準備;トゥーロン ほか)
第2部 名声を求めて―北イタリア遠征一七九六年四月~一七九七年四月(総司令官;ピエモンテの敗北;ロディ橋 ほか)
第3部 ナポレオンの戦争術―その戦争哲学、戦略・戦闘方法の分析、発想の原点(達人の金言;先人たちからの教義の継承;ナポレオン戦術の構成要素 ほか)

著者等紹介

チャンドラー,デイヴィッド・ジェフリ[チャンドラー,デイヴィッドジェフリ][Chandler,David Geoffrey]
1934年イギリス生まれ。オクスフォード大学キーブル・コレッジ卒業。1960~94年サンドハースト王立陸軍士官学校戦史部教官(1980~94年主任教官)。イギリス軍事史学会名誉会長、王立歴史学協会・王立地理学協会各会員、国際ナポレオン協会学術顧問。18~20世紀のヨーロッパ軍事史に造詣が深く、その功績で1991年オクスフォード大学より名誉博士号(D.Lit)を授与される。海外での評価も高く、国際軍事史学会副会長、オハイオ州立大学・ヴァージニア軍事研究所・アメリカ海兵隊大学校で客員教授も務める

君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。神奈川県立外語短期大学助教授。博士(史学)。専攻は近代イギリス政治外交史

糸多郁子[イトダイクコ]
1964年東京都生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。桜美林大学短期大学部英語英文学科助教授。専攻は近現代イギリス文学

竹村厚士[タケムラアツシ]
1966年神奈川県生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程在学中。専攻は近代フランス兵制史

竹本知行[タケモトトモユキ]
1972年山口県生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程在学中。花園大学非常勤講師。専攻は近代日本兵制史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

28
ナポレオンの特に軍事的な面に注目し、戦略・戦術や組織作りを分析している。また、社会的な地井の向上と軍事的な大成功についても生涯を追いながら分析している良書。本巻ではキャリアスタートからイタリア遠征まで。ただナポレオンを賛辞するのではなく、彼の才能を見抜いた偉い人たち(ラザール・カルノー、パラス、デュゴミエ将軍など)、彼の戦略を実現させるためになくてはならならない名将や参謀たち(この巻では主にマッセナ、オージュロー、セリュリエ、ベルティエ)のことも評価し、イタリア遠征の成功の大きな要因としている。2023/05/13

toriarii

4
フランス革命におけるナポレオンが従軍、指揮した戦役を解説した本。 多分本書は日本語で同時代を調べるには必読だと思う。 1巻はナポレオンの前半生の概略とツーロン、イタリア戦役とナポレオンの用兵思想の解説となっている。本書を読んで印象に残るのは、新たな戦略目標のために それまでの会戦で得た地歩、戦果をあっさりと放棄するナポレオンの思い切りの良さだ。イタリア遠征時の兵力の少なさに起因するもだと思われるが、常人では戦略的、戦術的リスクで躊躇するであろうその決断に、天才の片鱗を感じた。2012/10/10

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