内容説明
ヒトラー、ゲッベルス、ローゼンベルク、そしてシュペーアなどの幾重にも重なるミクロ・ポリティークを解きほぐしながら、国土計画・共同体建築の成立過程を明らかにし、さらには、ベルリンをはじめとする各都市の改造計画や中心的な建築家たちの公共建築の形態分析を通して、初めてナチス・ドイツの建築と都市計画の全容を総合的にとらえる。
目次
序論 「ナチス・ドイツの建築」という問題
第1部 ミクロ・ポリティークの構図(改革と反動の間で;「同伴者」たち;強制同化への途)
第2部 「計画」のネットワーク(国土・都市計画;共同体建築)
第3部 都市・デザイン・テクノロジー(ヒトラーの都市;アルバート・シュペーア;戦争の建築―ナチス・ドイツの要塞;ナチス・ドイツの様式)
ナチス・ドイツ建築年表