出版社内容情報
初期の『論理学研究』から未公刊の草稿まで、フッサールの哲学に見いだせるものとは〈よく生きること〉への問いであった。フッサールにおける「価値論」を丹念にたどることにより、それが「感情」と切り離せないものであることを解明し、フッサール倫理学にひとつの筋道を見出す。
最新のフッサール研究を踏まえながら「生きる意味」について考える、実践的な哲学書。
八重樫徹[ヤエガシトオル]
著・文・その他
内容説明
“よく生きること”はいかにして可能か?初期の『論理学研究』から晩年の草稿まで、フッサールの哲学に一貫して見いだせるものとは“よく生きること”への問いであった。フッサールにおける「価値論」を丹念にたどることにより、それが「感情」と切り離せないものであることを解明し、フッサール倫理学にひとつの筋道を見出す。
目次
フッサールと「よく生きること」への問い
第1部 フッサールの価値論(価値にかかわる経験―『論理学研究』とそこからの離反;経験の正しさと存在の意味―超越論的観念論と構成分析;ブレンターノにおける情動と価値;価値はいかにして構成されるのか)
第2部 フッサールの道徳哲学(道徳的判断と絶対的当為;有限性、愛、人生の意味―生の事実性をめぐって)
フッサール倫理学の到達点と展望
著者等紹介
八重樫徹[ヤエガシトオル]
1982年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院総合教育研究センター特任研究員、成城大学ほか非常勤講師。専攻、初期現象学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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