スウェーデンの知的障害者―その生活と対応策

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スウェーデンの知的障害者―その生活と対応策

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794806963
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0036

出版社内容情報

あらゆる障害者が共存できる社会、そんな社会が当然だといわんばかりに、スウェーデンという国はさまざまな形で障害者たちを支援してきた。それは、高齢者や身体障害者に対する配慮だけでなく目の不自由な人々にまで至り、すべての人が社会参加のできるような支援制度を設けている。 
「ともに生きる社会」を目指そうとはいうけれど、一人の人が自分の障害を認め、健常者とともに生きることはそう簡単なことではない。一人の障害者が社会の中で共存することは、周囲の人々からそれ相応のサポートがあってこそできるものである。そのためにスウェーデンでは、障害者の声に耳を傾け、需要に合った社会を形成すべく、長年にわたって豊富な支援制度を確立してきたわけだ。
スウェーデンの歴史を振り返ってみると、日本と同じく、多くの障害者たちが集団施設に収容されて一般の人々からは隔離されるといった厳しい生活を余儀なくされていた時代もある。小児精神科医であり、社会庁の上級監査官でもあったカール・グルネワルド氏は、今回私が本書を著すにあたってお話を聞いた際、施設を監査して回った当時の様子を私に熱く語ってくれた。珍しい、歴史的にも価値のある古い写真や真摯な助言を提供してくれたのも彼である。それらによって、現在までの変遷がはっきりした。
過酷な集団収容施設の生活から脱し、ノーマライゼーションの原理に沿って弱者に優しいといわれる現在の共存社会をつくりあげた今、障害者の人たちはどのような日常生活を送っているのだろうか。四冊目の出版となる今回は、私の周りにいる知的障害者たちをテーマとしてその生活風景や対応策をまとめてみた。
スウェーデンでは、生活空間のどこであれ、多くの知的障害者に出会って交流を深めることができる。彼らの日常生活を紹介することによって知的障害者の存在を身近に感じてもらえればありがたい。また、「共存」とは何かを改めて考えていただければと思っている。(こうもと・よしこ)

はじめに

第1章 カール・グルネワルド氏に学ぶ スウェーデンの知的障害者の歴史と現在の状況
エマヌエラ・カールベック
エバ・ラムセイ
エリザベス・アンレプ=ノディン
ベングダ・ハンセン
トールボルイ・ラッペ
グルネワルド氏のインタビュー
●コラム  ノーマライゼーションのコンセプト
ハビリテーリングセンターの役割
特別学校
表1  知的障害者教育への対応策のいろいろ

第2章 知的障害のある子どもたち
ダウン症
知的障害のある男の子-アンデス(仮名)
CVI(Cerebral Visual Impairment)
自閉症スペクトラムの子どもたち
●コラム LD/ADHD、アスペルガー症候群
表2  自閉症スペクトラム
図1  家族への対応策
表3  授業における一日の予定表
図2  子どもへの対応策
自閉症スペクトラムの高機能者
カール
●コラム ショートスティホーム
パルクスクーランの卒業式

第3章 成人知的障害者の日常生活
カフェで働くサビーナ
●コラム グループホーム
施設内のセックス
サテライト形式
カフェで働くボッセ
●コラム 後見人
カフェで働くブリットマリー
● コラム 病欠制度
放浪癖のあるウルフ(仮名)

第4章  豊富な授産施設(仕事をする作業所)
アンテナ(ANTENNEN)
①ラジオ担当グループ
②テレビ担当グループ
③音楽・コーラスグループ
表3  アンテナの作業日課
ゴミステーション
知的障害者の演劇「モムスシアター(Moomsteater)」
絵画工房(Bildverkstad)
柔術(Ju-jutsu)
乗馬
サーカス
サッカー
陸上競技

第5章  スウェーデンにおける知的障害者へのアプローチ
図3 スタートラインの相違
ニーズに沿った知的障害者への対応策-日常のアイデア
スヌーズレンの活用
騒音となる場合
トイレの利用方法
バスルームおよびシャワーの利用方法
歯磨きの順序
洗濯の一歩
室内で落ち着かず、騒ぐ場合
玄関先や庭先
台所の利用
食事をする
時間の観念
お金の使用方法
どのようにして一人で過ごすのか

おわりに 
 

内容説明

「支援」はこのようにされていた。多くの写真で見る障害者の日常、そしてその生活を実現したプロセスは?

目次

第1章 カール・グルネワルド氏に学ぶスウェーデンの知的障害者の歴史と現在の状況(エマヌエラ・カールベック;エバ・ラムセイ ほか)
第2章 知的障害のある子どもたち(ダウン症;知的障害のある男の子―アンデス(仮名) ほか)
第3章 成人知的障害者の日常生活(カフェで働くサビーナ;施設内のセックス ほか)
第4章 豊富な授産施設(仕事をする作業所)(アンテナ(ANTENNEN)
ゴミステーション ほか)
第5章 スウェーデンにおける知的障害者へのアプローチ(ニーズの沿った知的障害者への対応策―日常のアイデア)

著者等紹介

河本佳子[コウモトヨシコ]
1950年、岡山市生まれ。1970年、岡山県立短期大学保育科を卒業と同時にスウェーデンに移住。1974年、ストックホルム教育大学幼児教育科卒業。以後、マルメで障害児教育に携わる。1992年、ルンド大学医学部脳神経科作業療法学科卒業。その他、同大学でドラマ教育学、心理学の基本単位修得。1999年、スコーネ地方自治体より25年間勤続功労賞を授与。現在、マルメ大学総合病院リハビリテーリングセンターで作業療法士として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みきだい

6
メモ;お仕事本。2016/04/03

epitaph3

2
地域にいる子どものために、学校側が必ず受け入れ体制を整備するというところが心を打つ。2014/08/08

りんふぁ

0
もともとスウェーデンも隔離社会だったというのに驚いた。ただやはり、日本と風習が違うのかな?日本もかなり真似ているとは思うが、何かが違う。同じ程度の障害でも、日本じゃ一人暮らしは珍しいし。何が違うのだろう?どうすればもっと社会とともに生きて行けるようにサポートできるのだろう?と考える種をいただけました。2013/09/23

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