出版社内容情報
【未来は予測するものではない,選び取るものである】価格に対して合理的に振る舞う単なる消費者から,自ら学習し,多元的な価値を読み取る発展的「市民」を目指して!
ついにバルセベック原発が閉鎖された。その背景にあるスウェーデンとデンマークが巡ってきたエネルギー政策と市民の関わりを眺めていくと、「地球温暖化防止」という名目で原発20基増設を上から押しつける日本政府とは対極にある、自由で環境保全的なエネルギー分散型社会を実現してきた北欧社会の姿が浮かび上がってくる……。
内容説明
ついに、バルセベック原発が閉鎖された。その背景にあるスウェーデンとデンマークが辿ってきたエネルギー政策と市民の関わりを眺めていくと、「地球温暖化防止」という名目で原発20基増設を上から押しつける日本政府とは対極にある、自由で環境保全的なエネルギー分権型社会を実現してきた北欧社会の姿が浮かび上がってくる…。
目次
「風力電車」が走る!―グリーン電力の登場とスウェーデン電力市場改革
「化石燃料ゼロ」を宣言した町―スウェーデンのローカルアジェンダ
脱原発に挑戦するスウェーデン
風車を共有する人々
自然エネルギー自給を目指す島々―アイルネットと欧州の再生可能エネルギー戦略
不安の時代を超えて―「エコロジカルな民主化」に向けて〔ほか〕
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
okadaisuk8
2
主にスウェーデンとデンマークの脱炭素戦略を取り上げている。2000年ごろの著作だが、今読んでも新鮮。北欧でも原発ムラがあり、決して順調に再エネの導入が進んだわけでもないことも分かる。産業構造や地理的な違いから、単にまねすれば良いという話ではないだろうが、特にデンマークだが、やはり国民的議論を通じてエネルギー戦略を選び、だから政策がぶれないという点は、日本と大きく違うなと痛感する。2021/02/05
根室
2
デンマーク、スウェーデンの自然エネルギーへの取り組みの流れ。日本人に比べて向こうの人達はかなり前から原発問題に向き合っているんだなと感じた。どうしてこれほど積極的にやってこれたんだろう2011/08/24
Doraneko358
1
書いてあることの半分もわからなかったけど、日本も北欧を見習って自然エネルギーを推し進めていかなくてはいけないなと感じた2015/07/30
たぬき
0
国家の規模としてどうなのでしょうかとも 思う2011/11/13
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