集英社インターナショナル<br> 科学する心

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集英社インターナショナル
科学する心

  • 著者名:池澤夏樹【著】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 集英社(2019/06発売)
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  • ISBN:9784797673722

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内容説明

「科学についての自分の考えを少し整理し、抽象と具象の中間を行く思索を試みたいと思っていた」(本文より)大学では物理学部に籍を置いたこともある池澤夏樹。これまでも折に触れ、自らの作品にも科学的題材を織り込んできた。いわば「科学する心」とでも呼ぶべきものを持ち続けた作家が、最先端の人工知能から、進化論、永遠と無限、そして失われつつある日常の科学などを、「文学的まなざし」を保ちつつ考察する科学エッセイ。科学者としての昭和天皇の素顔や、原子力の歴史を自らの人生と重ねて考えるなど、「科学ファン」を自認する作家の本領が発揮された一冊。

目次

第一章 ウミウシの失敗
第二章 日時計と冪とプランク時代
第三章 無限と永遠
第四章 進化と絶滅と哀惜
第五章 原子力、あるいは事象の一回性
第六章 体験の物理、日常の科学
第七章 知力による制覇の得失『サピエンス全史』を巡って
第八章 『昆虫記』と科学の文学性
第九章 「考える」と「思う」の違い 三本のSF映画によるAI論
第十章 主観の反逆 あるいは我が作品の中の反科学
第十一章  パタゴニア紀行
第十二章  光の世界の動物たち 桑島からカンブリアへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

77
池澤氏は、大学は理工学部で物理が専攻だったようだ。科学する心をずっと保ちつつ、作家活動してきた。浅学非才の吾輩だが、知識(文献)的には目新しいものは少ない。本書の内容は、池澤ファン向けというべきもの。車中での待機中に最適の楽しい読み物だった。2020/02/16

Book & Travel

49
大学で物理を専攻していた著者の、科学をテーマにしたエッセイ。内容は思索的で深いが、文学的でもあって読みやすく、様々な本と絡められているのも面白い。ファーブル昆虫記についての章で、科学に少し文学が混じるのが好ましいと述べられるのも納得。生物学者としての昭和天皇についての第一章や、ハラリ氏の『サピエンス全史』について述べた第七章が、特に興味を惹かれた所だった。一方で、人が制御できない原子力をはじめ、科学技術の発展に悲観的なのも印象に残った。緑の美しいこの季節、静かな休日にゆっくりと読むのにいい一冊だった。2021/05/05

アナクマ

43
著者の科学モノは大好物なので、速度を落として味読。昭和天皇の生物学に始まり、あおむしの体液はキャベツの匂い、サピエンス全史の透徹さ、那由多、原子力、皇居のタヌキ糞、ブリコラージュ、AI。面白い。◉しかし最も気になったのは反科学を取りあげた10章。五感/主観によって自然から得たものを共有し、また自然へと還流しえるものについての考察。しかも個人単位ではなく人間全体としての反科学の勧めときたもんだ。◉霊性とかいう単語が使われるとにわかに怪しさも湧き出すけど、頭の隅に置いておくのは悪くない。ブッダアイのように。→2019/12/28

Miyoshi Hirotaka

41
科学と文学。対極にあるようで表裏一体。手塚治虫が予見したAIロボットは実現の段階。ドラえもんのタケコプターはドローンとして実用化。ウェルズは、飛行機の黎明期に空母による渡洋爆撃と原爆の小型化を予想。ベルヌの著作は当時の航空宇宙エンジニアの愛読書だった。想像は創造を生み出してきた。一方、コンピュータ、バイオ、ナノテク、ロボティクスの進歩は留まるところを知らない。「ホモ・デウス」では人間は神になると予測されている。21世紀の創造ネタは揃っている。それらにより私たちの生活がどう変化するかという想像力が試される。2020/07/25

みねたか@

37
物理,生物,化学など幅広い分野について,新しい知見を交えながら分かり易く語ってくれる書。「科学と文学を橋渡しするエッセイ」というキャッチコピー。進化と絶滅,核エネルギー,ビッグデータとAIなど分かりやすい問題に科学の視点でアプローチすることで,がちがちの文系脳の科学アレルギーを和らげほぐしてくれるようでうれしい。「科学は知識ではない。五感をもって自然に向き合う姿勢なのだ」という指摘。わが身を省みると五感を殺すような生活をしている。ちょっと見直さないといけないなあ。2019/09/26

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