感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
68
【精神科医の「当たり前」は、他の科では「当たり前ではない」】一念発起し、北海道のへき地診療所にきた著者が、日々の苦労や喜び、へき地だからできることなどを綴った書。<「何者でもない自分」という自己同一性の喪失状態になって間もなく2年がたつが、自分にはこれがとてもフィットしているとさえ思う。もしかしたら、これまであまり自分の肩書きに居心地の良さを感じなかったのかもしれない。/「大学教員と精神科医です」と答えながらも、ずっと「どちらもたいしたことはしていないくせに」という内なる批判の声が聴こえてきていた>と。⇒2025/02/01
アオイトリ
25
タイトル通り、ユーモラスな転職奮闘記です。大学教授、都内クリニックの精神科医、エッセイストと三足の草鞋を捨てて、へき地のお医者さんに。還暦すぎて、手引書と首っ引きの毎日。そしてヒヤリハットの失敗談。その果敢なチャレンジ精神は愉快です。それはともかく人生の経験値を感じる患者さんとの向き合い方、先生の素直さ、ヒューマニズムがいい感じでした。都市部に住んでいるので知らなかったけれど、いまの日本にこんな不便があったなんて…医療へのアクセスがない地域の現実にびっくりです。2025/02/20
カタコッタ
13
香山リカ先生、頑張っておられますね。医療従事者の方達の正義感ってもの、凄く感じます。北海道の大きさと患者さんのおおらかさ、気持ちがスッとする様です。とんでもなく寒そうですけれど。2025/03/08
shiman
8
「首は腋窩と同じようにグラム陽性菌のリザーバーであり聴診器汚染の原因となります」ほ~。2024/10/18
unichin
6
謙虚でしなやかで、社会的弱者に寄り添う強さを持つリカ先生。人間力の高さに驚きます。遠く及ばないけれど見習っていきたいです。2024/08/29