内容説明
飛び地には飛び地なりの事情がある!つながっていない領土の謎を一気に世界史・地理・国際関係学的に解明!!世界の飛び地を執着的に完全網羅。
目次
第1章 現存する飛び地
第2章 過去に存在した飛び地
第3章 飛び地のような植民地
第4章 対岸の飛び地
第5章 インフラ飛び地
第6章 飛び地もどきの怪しい地帯
第7章 国境で一島両断された島
第8章 気になる国境線
第9章 解説
著者等紹介
吉田一郎[ヨシダイチロウ]
1963年東京都赤羽生まれ、埼玉県大宮育ち。法政大学社会学部卒、早稲田大学大学院在籍中(国際関係学専攻)。『香港ポスト』記者、月刊『香港通信』編集長、日刊『香港ビジネスポスト』編集長を経て、現在『市民じゃ~なる』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
20
国とは普通一纏まりの国土を持つものだが、本土から切り離された土地もある。アメリカ本土から離れたアラスカなんか最たるもの。他に目立つのはロシアのカリーニングラードとか。更にある建物とかある路線に違う国の主権の及ぶ事も。そんな土地が出来た大きな原因の一つはやはり植民地。大航海時代には土地を支配するのではなく商館を建てて港を支配下に置いたり。それらの植民地が独立した時に飛び地ができるし、現場を知らず地図に真っ直ぐな線を引いた結果だったり。自治体の飛び地が分離独立した時国の飛び地になったり。心を擽る一冊でした2020/08/21
金吾
19
○知らない場所が多かったですが、背景がわかるため面白かったです。特に第6章は笑いたくなる位ツボに入りました。2021/07/25
nota
3
世界にはこれだけの飛び地があり、「飛び地のような植民地」があり、「飛び地もどきの怪しい地帯」などがあって、それぞれ異なるなりたちや事情があるのだなと感心した。 かなり分厚いが、「関心のある土地について」だけを読むのでもいいかも。2019/04/24
Akiko Shimizu
2
編集者の濱崎さんのお仕事が知りたくて読んでみた。面白いね。地図を作るのも結構大変だったと思う。企画力だけでなく、著者の強みを伸ばしてあげられる編集者の力は素晴らしいと思う。2013/07/14
たろーたん
1
有名な国だと、ドイツのビューシンゲンが飛び地で、スイスの中にあるドイツ国らしい。大体飛び地って、東ティモールのオエクシとか、ブルネイのデンブロンとかの紛争国・発展途上国が多くて、先進国で飛び地ってのは珍しいので覚えておきたい。ちなみに、WW2の時、スイスは中立国なのに、ドイツ領と間違えられて、ビューシンゲンがあるシャフハウゼン州は爆撃を受けたらしい。2023/08/12