出版社内容情報
幼稚園の子どもたちが共同で描いたとてつもなく大きなさつまいもをめぐって、子どもたちの空想が無限に広がっていく愉快なお話。実際の園での遊びからヒントを得て作られました。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
100
幼稚園の子供たちが繰り広げる、バーチャル芋掘りのお話。せっかくのお芋掘りの日なのに、雨が。子供たちは傘をさしてでも掘りたいという。先生が、おいもは寝れば寝るほど大きくなるから今日掘らなくても大丈夫、と諭すと、「どのくらい大きくなるのか」の妄想競争が始まる。しまいには、大きくなったお芋を絵に描くことに。できたかな?と見てみると14ページにも渡る巨大お芋が完成していて先生も腰を抜かす。どうやって掘り出すのか、どうやって食べるのか、と妄想は膨らむ。最後はオナラで空もとぶ。娘も大好きな絵本。2016/09/18
のっち♬
97
いも掘りの遠足が雨で翌週に延期になってしまった園児たちは、掘り出すいもについて想像を巡らせる。地中で寝かせればそれだけ大きくなるという願望は、"いも一つに一体何ページ使うのか"というサイズに発展。インパクトだけでストーリー性が消散しそう。そして園児たちはそれだけで飽き足らず、運搬法、洗浄場面、遊びへの応用、料理して食べ、最後はおならで空を飛ぶ帰宅するまで膨らませる。話同様に素朴な作画は、空想上の存在のいもがいつの間にか現実に存在しているかのような錯覚を起こさせる。願望こそが現実を作ると言わんばかりの力感。2024/03/30
☆よいこ
96
絵本。かたちは児童書。幼稚園でお芋ほりに行く予定が雨で一週間のびた。一週間まてばお芋はもっと大きくなるかも。大きなお芋を想像して子供たちは大きなお芋の絵を描く。もっともっと大きく!とてつもなく大きなお芋はどうやって掘り出す?どうやって運ぶ?船にしたり、恐竜にしたりして遊んだ後は、小さく切って料理して、おなかいーっぱい食べる。▽想像が膨らんでわくわくするお話。小学校で「おはなし給食」11月に読み聞かせする。約5分。ちなみに10月は『イワシむれでいきるさかな』でした。2021/10/20
masa@レビューお休み中
89
表紙がインパクトがあるので気になっていたんですよね。この紫の物体は何なのか…。魚?怪獣?それとも別の何か?なんだかわからないまま、読み進めていくと、どうやら幼稚園のイモ掘り遠足のお話なようです。けれど、肝心のイモ掘り遠足は雨で中止になってしまいます。遠足を楽しみにしていた子供たちは、大きな大きな紙に紫色の大きな大きなサツマイモの絵を描いていくのです。面白いなぁ。現実にこんなことはできないかもしれないけど、子供たちの自由な発想で、何かを描いたり、作ったりすると、とてつもないものができあがるんじゃないかな。2013/03/25
マエダ
73
意識のレベルで懐かしい。間というかひきというか。とにかくほんと覚えてないけなつかしい。2018/05/02