ウォルター・ウェストンと上條嘉門次

上條 久枝【著】

求龍堂（2018/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 320p／高さ 20cm
• 商品コード 9784763018076
• NDC分類 291.09
• Cコード C0095

出版社内容情報

日本近代登山の先駆者ウェストンとその有能な山案内人であった上條嘉門次の生涯の軌跡を嘉門次小屋4代目おかみが綴る。ウェストンは明治から大正にかけ、3度にわたり英国国教会宣教師として来日。

日本の山々を踏破し、『日本アルプスの登山と探検』などを著して世界に紹介した。

また終生日本を愛し、日本山岳会の設立などに深く関与した。

本書は日本近代登山の父といわれたウェストンとそのガイドであった猟師、嘉門次の生涯とその交遊の記録。

はじめに

第一章 ウェストンさんの来日まで

第二章 ウェストンさんの来日

第三章 英国でのウェストンさんと二度目の来日

第四章 英国でのウェストン夫妻と最後の来日

第五章 嘉門次の境涯

第六章 帰英後のウェストンさん

第七章 英国にウェストンさんの跡を訪ねて

特別寄稿 ウォルター・ウェストンとアレキサンダー・ウィリアムソン

ジョン・ホワイト（佐藤顕明・訳）

参考文献

あとがき


上条久枝［カミジョウヒサエ］
著・文・その他

内容説明

嘉門次小屋のおかみが綴る近代登山紀行。日本を愛し、日本近代登山の父といわれたウェストンとその有能な山案内人であった上條嘉門次の生涯と交遊の記録。

目次

第１章　ウェストンさんの来日まで
第２章　ウェストンさんの来日
第３章　英国でのウェストンさんと二度目の来日
第４章　英国でのウェストン夫妻と最後の来日
第５章　嘉門次の境涯
第６章　帰英後のウェストンさん
第７章　英国にウェストンさんの跡を訪ねて

著者等紹介

上條久枝［カミジョウヒサエ］
昭和１９年熊本県生まれ。嘉門次小屋四代目の上條輝夫と結婚。昭和６１年より原柯城主宰誌『風雪』に投句（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[yyrn]

上高地にはぜひ一度行ってみたいが、どうせ行くなら晴れた青空の下で穂高連峰や焼岳の雄大な景色を眺めたい、などと考えている内に出そびれ、いい歳になってしまったが、この本を読むとまたまたその思いは強まり、とりあえず計画づくりに着手（笑）。どんな登山道や山小屋にも先人たちの努力があって今があることを思い知らされるが、それが明治期の英国人たちの行動が大きなきっかけとなったというところに驚きがある。日本を離れる直前最後の山行は中房温泉から表銀座を通て大天井岳へ。そこから上高地に降りて白骨温泉を経て島々へ。じゃあ私も

2018/09/15

[きくちゃん]

日本登山界の黎明期に活躍した山好きな人なら誰でも興味を抱くであろうの二人の人物。その交流を深く掘り下げた非常に興味深い一冊。著者は嘉門次の縁者とのことだが二人の足跡を、残された文献以外にも自らの足でかなり丹念に取材していることに驚愕した。第三者の目でありながら臨場感溢れる紀行文となっており、登山の歴史を紐解くうえでも一級の資料と言えるのではないか。余談ながら30年以上前に読み、今は本棚の中で飾りとなっているウェストン師の著書「極東の遊歩場」を再度読みたくなってきた。

2018/07/20