内容説明
歴史教科書問題や戦後補償裁判を通じて発見された新資料を踏まえ、“国際法”“性暴力”“戦争の記憶”の観点から検証。南京事件研究の新展開を告げる気鋭の論集。
目次
総論 現代歴史学と南京事件
第1章 南京虐殺の記憶と歴史学―敗戦直後の日本国民の「忘却」の構図
第2章 南京事件論争と国際法
第3章 中国国民政府の日本戦犯処罰方針の展開
第4章 東京裁判における戦争犯罪訴追と判決―南京事件と性奴隷制に対する国家指導者責任を中心に
第5章 日本軍慰安婦前史―シベリア出兵と「からゆきさん」
第6章 南京事件前後における軍慰安所の設置と運営―南京・上海・揚州の軍慰安所と上海派遣軍 一九三七‐一九三八
第7章 南京レイプと南京の慰安所
第8章 南京大虐殺と中国国民党国際宣伝処
著者等紹介
笠原十九司[カサハラトクシ]
1944年生まれ。東京教育大学大学院修士課程中途退学。都留文科大学比較文化学科教授
吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。