出版社内容情報
明治初年から現在まで,日本近代の都市計画を軸とした都市史の全体像に迫る初の論集。歴史的な事例に学ぶなかで都市計画の技術・思想・制度を深める。今日の都市問題を解く有力な鍵がここにある。
Ⅰ 総論
第1章 日本近代都市計画史の全体像と時期区分
第2章 日本近代都市計画と海外都市計画との接点
Ⅱ 明治期
第3章 市区改正の思想と「東京中央市区劃定之問題」
第4章 日本最初のスラムクリアランス―神田橋本町改良事業
4-1 橋本町焼失と一括買上げ
4-2 橋本町・柳町の一括開発願と共有地貸付方針
4-3 共有貸付による再建と貧窮民のゆくえ
第5章 日本の伝統的建築線―明治所ん炎の庇地制限
第6章 森林太郎と東京市建築条例中衛生事項草案
Ⅲ 旧法から敗戦まで
第7章 京都における受益者負担金反対運動
第8章 グリーンベルト計画と市街化抑制制度の発展
第9章 東京大都市圏の計画と計画組織
Ⅳ 戦後から新都市計画法まで
第10章 戦災復興都市計画研究の視点
第11章 戦後の東京大都市圏計画の変遷
第12章 1968年都市計画法の歴史的背景と評価
人名索引
事項・法令索引