出版社内容情報
参謀本部陸軍部測量局および第4師団司令部が作成した「仮製図(仮製地形図)」の初版図を集成。全図葉に現在の行政区画・行政地名を加刷表記するなど,『関東平野地誌図集成』同様百余年の地域の変遷を直接対比できる画期的構成。
《収録図一覧》
[京都及大阪]
堅田/草津/大原/京都東北部/瀬田/朝宮/京都東南部/宇治/笠置山/柳生/田辺/奈良/周山/京都西北部/殿田/亀岡/京都西南部/淀/法貴/高槻/枚方/生駒山/吹田/大阪東北部/園部/埴生/妙見山/広根/木津/武田尾/伊丹/大阪西北部/宝塚/西宮/藍本/三田/比延/天神/有馬/神戸首部/淡阿/前開
[和歌山]
大和白石/初瀬/大和郡山/桜井/古市場/畝傍山/吉野山/信貴山/大和高田/大阪東南部/古市/御所/五條/富田林/岩湧山/富貴/橋本/大阪西南部/堺/岸和田東部/内畑/岸和田西部/樽井/粉河/龍門山/岩出/丸栖/田/動木/神戸南部/須磨/田之代/尾崎/淡輪/和歌山/加太/海南
[姫路]
西脇/社/三木/東二見
[徳島]
明石/仮屋/志筑/洲本/由良
内容説明
近代測量の黎明期に、正式地形図に先行して日本列島の平野部各地に作成された諸地図群は、今日においては、前近代の「土地」と「人間」のありようを系統的に描出した、比類ないドキュメントであります。本書は、先に刊行した『明治前期関東平野地誌図集成』につづき、関西地方の平野部に作成された「仮製図」の初版を集成し、再構成したうえで、現在の二万四千分の一の地形図と直接対照できる状態としたものです。