内容説明
関八州を渡り歩き、流浪の旅を続ける椿三十郎は、荒れた宿場町に辿りついた。目に付くのは、疲れ果てた農民と目を血走らせた浪人ばかりである。居酒屋の権爺から話を聞くと、どうやらこの宿場では、二つの勢力が争いをし、絹市すら立たないらしい。清兵衛と丑寅の争いに目をつけた三十郎は、町を腐らせている元凶を絶つ為、用心棒として自分を売り込むが…。己の剣術と知略で敵に立ち向かう三十郎の命運はいかに!?黒澤明監督作品『用心棒』を完全ノベライズ。書き下ろし時代長篇。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。小学校教員在職中に執筆を始め、デビュー作『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。その後もミステリーを中心に作品を発表し、近年は、時代小説の分野で評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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