叢書 現代の経済・社会とジェンダー〈第1巻〉経済学とジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750315546
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

これまでの経済学の枠組みを問い直し,「経済学批判」の盲点であるジェンダーを提起する。市場の生産領域と人間の再生産領域を共に構造化しつつ,現代の生産と社会的再生産におけるジェンダー構造を考察する。

第1部 ジェンダーと「経済学批判」
 第1章 ジェンダーと「経済学批判」[久場嬉子]
 第2章 女性労働差別問題とマルクス派社会経済学の再構築[梅澤直樹]
 第3章 合理的経済「男」を超えて[山森亮]
 第4章 労働市場の分断と女性労働[新井美佐子]
 第5章 家事労働論の現段階[竹中恵美子]
第2部 生産・社会的再生産・ジェンダー
 第6章 人口問題と女性労働[河内優子]
 第7章 「女性労働政策」の効果はどのように変わったか[石塚浩美]
 第8章 女性労働の国際比較[白石弘子]
 第9章 フォーディズム・ポストフォーディズム・女性労働[若森章孝]

内容説明

本書は、70年代以降のフェミニズム労働論の課題を継承しつつ、経済学のなかにジェンダーの問題を位置づけようとする新しい動きを検証し、その意義を明らかにしようというものである。そして、本書の最も大きな特徴は、従来経済学がその領域から外してきた家族や世帯を、それ自体物質的基盤の一部としてとらえ、かつその内部の再生産労働(とくにケア)に新しく光をあて、生産領域と再生産領域という二つの異なった領域を統合(接合)して把握しようとすることにある。

目次

第1部 ジェンダーと「経済学批判」(ジェンダーと「経済学批判」―フェミニスト経済学の展開と革新;女性労働差別問題とマルクス派社会経済学の再構築;合理的経済「男」を超えて―フェミニスト経済学とアマルティア・セン;労働市場の分断と女性労働―二重労働市場論・SSAアプローチ・レギュラシオン理論を中心にして ほか)
第2部 生産・社会的再生産・ジェンダー(人口問題と女性労働―人間の再生産とジェンダーに関する一考察;「女性労働政策」の効果はどのように変わったか―夫婦単位から個人単位へ;女性労働の国際比較―日本とオランダのパートタイム就労と雇用・社会保障;フォーディズム・ポストフォーディズム・女性労働―社会的レギュラシオンの視点から)

著者等紹介

竹中恵美子[タケナカエミコ]
龍谷大学経済学部教授、大阪市立大学名誉教授。経済学博士

久場嬉子[クバヨシコ]
東京学芸大学教育学部教授

梅沢直樹[ウメザワナオキ]
滋賀大学経済学部教授

山森亮[ヤマモリトオル]
東京都立大学人文学部講師

新井美佐子[アライミサコ]
名古屋大学大学院経済学研究科研究生
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