内容説明
古記録の校訂に半生を過した著者ならではの、記録を縦横に駆使して、日記の書かれた時代背景に鋭く迫る論文など、幅広い問題関心と、精緻な考証に裏づけられた諸論考を収める。いずれも研究者必見のものとして後世に遺る内容を誇っている。
目次
婦人の日記について
最も古い婦人の日記『太后御記』について
恐怖の世
二条持通の結婚
公卿補任
公卿補任雑感
称号“後”の字考
式微期に於ける皇室御経済状態の一考察
中原師廉及び師廉室の日記に就いて
近世初期に於ける一未亡人の子弟教育について
関白秀次の謀叛
“起請破り”と“起請返し”
上井覚兼日記に就いて
戦国武将の教養
秀吉の改姓
有髪の尼
『三河物語』考
「三河物語」における思想と倫理
大久保彦左衛門忠教自筆の釈教和歌の釈義
大久保忠教のもう一つの諱
新井白石とその日記について
野史
盲人の日記
『葛原勾当日記』のこと
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