中公新書<br> 遊女の江戸 苦界から結婚へ

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中公新書
遊女の江戸 苦界から結婚へ

  • 著者名:下山弘【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121011237

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内容説明

「遊女が結婚する」――江戸時代、男の享楽の道具として、一見、華やかで、その実、苛酷な運命を強いられ卑しめられる存在だった遊女たちにも結婚の話がなかったわけではない。浮世に流されることなく苦界の垢を清めようとしたもの、「人並み」の結婚生活を夢見たもの――その人生は様々だった。本書は、賢くも逞しく「遊女のその後」を生きた女や願いかなわず身を持ち崩した女、これに関わる男の話を、随筆から拾って紹介する。

目次

1 結婚に執着した遊女たち
2 遊女の結婚資格
3 遊女を眺める眼差し
4 遊女に執着した男たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
江戸時代の遊女(吉原の太夫から夜鷹、いわゆる”街娼”まで)達の結婚に関する色々なエピソードを紹介。とても読み易く、楽しい。男の口約束を信じて暴走する女、逆に女の手練手管で翻弄される男など、今も昔も変わらぬ人間模様が色々。中には、気立ての良い花魁が誠実な農民と純愛を貫く説話風の伝承みたいな話もあれば、庶民向けの小説から採ったという、貧乏浪人の娘が身分を隠していた大名の若様に見染められるという、まるっきりシンデレラそのものの話もある。世の女性の願うことは、洋の東西を問わなかった、ということか。2011/01/12

佑依-Yui-

2
遊女の嘘や結婚、身請けによる出世等のみに焦点が絞られており、とても面白可笑しく読める。この際難しい歴史は置いておいて、突破口としては優れた書物かと思う。切り口が面白い。2015/01/16

昭和子

2
遊女の結婚だけについて書かれた興味深い本。面白かった。2011/07/19

yzw

1
遊女話のオムニバス。残念だね~噺家だったらもっと巧妙に語ってくれるものを・・・2012/01/24

彩也

1
「おわりに」で「いわゆる遊女研究の本ではない」とあるので、色々言うのはどうかと思わないでもないが、新書レーベルで出すべきではなかった本だと思う。あちこちの本から「遊女の結婚」にまつわる記述を集め現代語訳したものを並べた本。訳はかなり上手いが、小説風で、原文にないくだりがあるのは困りもの。また、創作とそれ以外を分けていないのもいかがなものか。創作であり、もとは漢籍らしい『紺屋高尾』をもとに遊女の結婚願望を語られてもねぇ。著者の考察は話半分にとのめておいた方が良いかも。遊女を見下す視線が感じられないでもない。2012/01/19

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