内容説明
人と人の結びつきが歴史を創る。個を超えた連帯のかたち。
目次
序章 日本史のなかの結衆・結社
第1章 中世の社会結合
第2章 近世の人間関係と社会結合
第3章 近世文人とその結社
第4章 転換期の結社
第5章 自立への結社
第6章 連帯を求める現代の結社
著者等紹介
福田アジオ[フクタアジオ]
現在、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授
綾部恒雄[アヤベツネオ]
国連ユネスコ企画専門員、九州大学、筑波大学、京都文教大学教授(副学長)、この間スタンフォード大学、ペンシルヴェニア大学、マッギル大学の客員教授などを歴任。城西国際大学人文学部客員教授、筑波大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きいち
18
「ヨコ社会」としてのニッポンの伝統、面白い。◇中世のムラの宮座や一揆から江戸大坂の文人の連、そして明六社、青鞜社、民藝運動に「思想の科学」と、地縁血縁を離れた<個人>のつながりが作る日本史。それぞれの専門家が書く一ネタ一ネタはとても短いが、そのおかげで、それぞれの「つながり」が歴史をまたいで作る「大きなつながり」を主役にして読み進めることができる。物足りなさが接着剤になる、編者・福田アジオの編集の勝利。◇本来、戦後は「個人」が大きくなり「ヨコつながり」主流でもいいはず、それが逆に影が薄くなるという不思議。2014/04/16